「幸福論」第三章(三十七)解放
約束の一週間が経ち、幸はやっと川上から解放された。
幸は多田に連れられて事務所に帰って来た。
すると、そこには沢井がいて、帰って来た事や沢井に会った事で、今まで張り詰めていた糸が切れ、幸は泣き出してしまう。
「第三章」
日下は、金を稼ぐ為に、密売組織で働く事になった。
仕事は金庫の鍵を開けるというものだ。
しかし、一回仕事をしただけで、怖くなって連絡が来ても無視を決め込んでいた。
そこへ、業を煮やした多田が日下の元を訪れる。
すると、そこには綺麗な顔をした少年、幸がいて……。
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