年末年始(ただのブログです)

 

※年末に母が他界した話なので小説の更新とは関係ありません※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年、12月28日、0時20分頃スマホが鳴った。

最初はアラームと勘違いして切ってしまったが、しつこく鳴ったので着信だと気づいた。

出ると父が母の訃報を告げてきた。

数日前に「退院する」と言われていた母が、急変したことに驚いたが、同時に母が解放された事実に少し安堵した。

あとから、家族全員が同じ気持ちを抱いていたことを知った。

母は若くして治療方法の無い病気を患い、長い期間苦しんできた。

そのうちに寝たきりになって、辛い療養に耐えてきた。だから、もう苦しまなくて良くなったのだと思った。

 

何年も前から覚悟はしていた。

でも、母の亡骸に対面した時は涙があふれ、

「ありがとう」「頑張ったね」

しか言えなかった。

 

6時間かけて帰省して、葬儀では親族たちと昔話に花を咲かせた。

火葬場で見送るころには、私の中で痩せ細った弱々しい母の姿が、病気になる前の明るく快活で、チャレンジ精神旺盛な姿に戻っていた。

 

葬式は、見送る側のための儀式なんだと実感した。

寂しいけど、母が心配しないように、地に足をつけて日々の暮らしを大切にしていきたい。

 

 

そんなわけで年始は挨拶できませんでした。

 

読んでくださってありがとうございました。

お悔やみの言葉は必要ありません。

 

災害や飛行機事故など大変な年始めになっていますか、皆様や、皆様の大切な人が健やかに暮らせる一年になりますように。

 

 

小此木雪花