「沈黙するキャビン」連載開始
初めての連載、そして初めての創作BLながらも「沈黙するキャビン」が少しずつ読まれているようで感動している、とみとめです。
連日、プロローグ〜2話までを公開しましたが、3話以降は毎週金曜の夜に更新する予定でいます。⇨早々に不定期更新中です。できれば毎週土曜日には更新したい。
ここからは完全に余談。
長らく二次創作畑にいて、商業BLや創作BLは漫画も小説も楽しむけれど、自分でオリジナルキャラとストーリーを生み出すなんて無理だよ無理、と思っていたのに、公開するところまで漕ぎ着けてしまったので、人生なにがあるかわからないなと思う。
今回書いている話は、完全に私の性癖全部盛りです。
立派に社会人として頑張る大人たちが、恋も手に入れたくて、子どもみたいに欲張ってしまう。そんな社会人BLがとにかく好きでたまらない。だから今書いていてとても楽しい。
そしてプロットやキャラクターを煮詰めていく上でわかったのは、私はキャラクターよりも割と舞台装置専攻型なのだな、ということ。
舞台設定が曖昧だとキャラクター作りがうまく進まない。
そんな私が今回、現代舞台にエレベーターメーカーというとてもニッチなものを選んだけれど、それは書いている私本人が、高いところまで静かに、速く、そして安全に人々を運ぶ高層用のエレベーターに乗って感動を覚えた人だから。
そして、そんな人は私だけではないはずと思いたい。
ちなみに資料として高層用のエレベーターについて色々調べるうちに、当然ながら据付するには多くの人たちが関わっていることがわかった。
工程の一つ一つが安全性を保つために必要で、それに命をかけながら完成させた人々がいることも(当然高所での作業は命の危険だってある)。
そうして完成したエレベーターは、たくさんの人々の手によって安全を担保されながらも、特別気に留めることなくまた今日も、多くの人々が消費していく。
それが悪いわけじゃない。気に留めることもないぐらい乗り心地が良いということだから。
飛べない私たちを地上から連れ去ってくれる便利なかご(またはキャビンと言う。いつも私たちが乗るエレベーターの箱型の搭乗部分のこと)がいつしか沈黙してしまわないようにエレベーター作りと保全に携わっている人々に感謝しつつ。
頑張って最後まで書き切りたいので、よろしくお願いします。
