花舞う王国の甘い拘束

新しいお話が上がりました!

 

小此木様のユーザー企画『名刺がわりの短編企画③』へ参加しています。
素晴らしい企画ありがとうございます。

 

文字数制限ぎりぎりですが、なんとか収まりました。

 

楽しんでいただけますように!

 

 

 

ここから下は、本編読了後にどうぞ。
(いつもは連載完結時のブログに書くのですが、今回は全文を一気に上げているため、始まりと終わりがいっしょくたです)

 

前作『あなたに恋はしていません』に篠宮梓というキャラクターが存在しています。
こちらの(一之宮)梓とあちらの(篠宮)梓に関わりはあるのか…?と戸惑われた方がもしいましたら、申し訳ないです。
結論から言うと、関わりは(森野の脳内以外には)無いです。スターシステム的な感じです。(*後述)

 

このお話の冒頭2話分(レオンが出て来て名乗るまで)は前作頃に書いていて、たぶん2020年か2021年くらいなのかな?
男の娘だったりメイドカフェだったり、若干懐かしめのネタを扱っているのは、そのせいです。
むしろ当時ですら、それらのネタはさんざんやり尽くされた後だった気がします。

 

なぜ視点主が祐市なのかは当時もわからず、わからなすぎて3話以降をどうしても書き進めることが出来なかったがゆえにこのお話は頓挫したのですが、どういうわけか今回ふと復活しました。
2万字まで、という文字数制限がとても良かったのかな。
そこに収めるために、今回は潔く、視点主を祐市から変えていません。(当時は梓視点も書こうとしていた)

 

当時の自分に1つだけ物申してみますと、「祐市」と「ユーリー」はネーミングミスです…。笑
一応、漢字とカタカナだからセーフでしょう、と判断したのかなあ。
自分自身が読み手の時、登場人物の名前を覚えることはとても苦手なので(特にカタカナ…!)、自分が名付ける場合はなるべく近い音を避けます。
その点で、祐市とユーリーはだだ被りなんよな…!

 

ずっとフォルダに眠り続けていたこのお話を、ようやく形に出来ました。
書けて良かったです。

 

楽しく読んでいただけたら幸いです!

 

 

 

*後述部分です。めちゃめちゃ蛇足です!
森野の脳内には、幾組かの鉄板カップルが存在しています。
今回はレオンと梓を書いているので、彼らを例にすると、この2人は「セレブ俳優✕巻き込まれたお世話係」だったり「運命の出会いをしたアルファとオメガ(※ベータだと偽って暮らしている)」だったり、いろんなストーリーを2人で紡いでいます(森野の脳内では)。
物語を作る時、「ストーリー基点」と「キャラクター基点」とがあると思うのですが、レオンと梓は完全に「キャラクター基点」です。
この2人であれば、どんなストーリーでも良いのです(森野的には)。
もちろん、今回こうして世に出した以上は、今後「甘い拘束」以外の「レオンと梓」が出て来ることはないです。(いわゆる『正史』になりました)
ないのですが、「甘い拘束」自体、当時は頓挫させるしかなかったほどの難産だったこともあって、あらゆるアイデアを試して七転八倒しながらでも「レオンと梓」を書きたかった森野による、数々の迷走の歴史というものが残されていまして。
篠宮梓は、そんな格闘の一部分です。
(水面下にはもっといろいろたくさんのたくさんの迷走の歴史があるのです…森野さん力不足過ぎる)

 

蛇足に蛇足を重ねます。(あとがきが長いタイプの書き手ですみません…)
梓という子は、その内面をしっかり掘り下げて書くよりも、第三者が彼にぶんぶん振り回されてるようすを書く方が魅力的な子なんだろうな、と、いまは思います。
とはいえレオン視点にすると、この王子はひたすら梓を愛でて可愛がっていてそれで終わってしまうし(振り回されるというよりもすっぽり丸ごと包容してしまう)、ユーリーだとどうかな。梓本人はさておいて梓の周辺情報ばかりを書くことになりそう…。
ぶんぶん振り回される役として、祐市は完璧です。
あなたがいてくれて良かったなあ、と森野がとても感謝していること、祐市本人に伝わっていたら良いなあと思います。(迷惑がられそう)