思い入れのあるBL 原点レオクラ

 あの休載漫画のふたりだ。

 外見、性格、主義思想、そして現状。すべてが最高の対比をみせている。すごい。原作だけでもすごいのに、アニメはもっとすごい。甲斐田ゆきと郷田ほづみが彼らのパーソナリティを深めたといっても過言ではない。私の中ではあの休載漫画は1回しかアニメ化されていない。

 

 彼らのなにに一番たぎるかというと、変わり続けるクラピカと、なにも変わらないレオリオの、変わらない絆だ。

 

 クラピカは登場するたびに変わる。出てくるたびに何かを捨て、いびつに強くなり、性格が荒んでいく。外見も結構変わる。

 レオリオは変わらない。2択の街でマジギレしていたときから何も変わらず、すれてるくせに真っ直ぐで世慣れてるのに純粋だ。外見もネクタイの柄くらいしか変わらない。

 

クラピカがどうなっていっても、レオリオは「おう久し振り」と迎え、「おいアドレス教えろよ」と絡む。クラピカはそんなレオリオに、呆れたりイラついたり、救われたりする。

彼らの、すでにある言葉では表せない関係に、低い年齢のうちに出会ってしまったために目も当てられないことになってしまった。