ツーリスト II 2日目の 旅の朝

ツーリスト II
2日目の 旅の朝

 

また、ニワトリに起こされた


開けたままのカーテンの外には
もう広く高い青空が見える

 

髪の毛をかきあげベッドの背もたれに
寄りかかる

 

裸の俺の横には恋人

 

夕べのエステで
しっとりとした肌に
のめり込んだ夜の甘い香りは
恋人の少し翳りができた眼の下に
微かに宿ってる

 

起こすか?
惜しいな、このまま又この肌を
手に入れようか

 

頰を撫で逡巡してる俺の指を
くわえた恋人は

 

きて

 

と囁いた