おじさま同士(探偵×刑事)

突然、54歳のハイドさん×41歳のウィルクス君がかきたくなり、かいてみました。

歳を重ねたおじさん同士のねっとり湿り気のあるエロスを書きたいです……。

 

ちなみに、このおじさん同士のふたりは、1920年版のふたりです。

(「追憶版」の14年後)

現代版のふたりではありません(未来のお話ではありません)。

追憶版を読んでいなくても、支障はないです。

 

 

ミニ掌編もよかったら♡

 ----------

 ゆっくり踏みつけると、それはさらに痙攣して身をもたげる。びくびく痙攣し、とろとろと露を吐く。
 ハイドはベッドに腰を下ろし、据わった目で自分の爪先を見ている。足の指と足裏に昂った性器を押しつけて、恋人のウィルクスが下半身を剥きだしにして床にしゃがみこんでいた。
「ん、んく、ん」
 ウィルクスは目からぼろぼろ涙をこぼしながら膝を立てて脚を開き、右手を噛んで耐えている。分身は猛り狂って、そそり勃つ棒になっていた。どろどろに濡れて、ハイドの爪先に糸を引いていた。
 現役の刑事で、妻子もいるきちんとした四十一歳の男なのに。ハイドは興奮して悶える恋人を舐めるように見て、思った。
 ふらふらになるほど駆けずりまわった日の仕事帰り、テンションがおかしくなったウィルクスは、自分から足でしてほしいと訴えた。十四年前、ハイドの足を使って自慰をしたことを思い出していた。
 そのときのことは、今はいい思い出だった。昔はトラウマだったのに。
 ハイドは容赦なく、ぐにぐにとウィルクスの性器を踏みつける。踏まれたほうはびくびく跳ねる。両足で挟み、軽く力を入れて摩擦すると、ウィルクスは泣きながらハイドの脚につかまった。
 膝に顔を埋め、恋人の脚を抱えて股間を強く爪先に押しつける。親指が裏筋を押しあげた。ウィルクスはシャツの襟から覗く首筋を真っ赤に染めていた。うなじを上から覗きこみながら、ハイドが彼の耳を触る。
「ひ……!」
 ウィルクスは跳ねて、ますます強くハイドの脚にしがみついた。
「きみは四十一にもなって、淫乱でド変態でだらしない子だな」
 耳を触り、爪先で根元を腹のほうに押しあげながら、ハイドは低い声でささやいた。
「こんなに勃起して、カウパーをだらだら垂らして、はしたない。犬でももっと上品だよ」

 もしウィルクスがこんなことになっていなければ、「あなたは五十四歳にもなって助平なんだから……」と言い返しただろう。しかし彼はすでに、欲望と快感で狂っていた。ハイドの膝にしがみつき、顔を伏せたまま、ごめんなさいと泣いた。それなのに、足に擦りつけた腰を淫らに振っている。
「いけない子だ」ハイドは恋人の真っ赤な耳を触りながら口角を上げてささやいた。
「恥ずかしくないのか?」
 恥ずかしいです、とウィルクスはすすり泣いた。ほとんど聞きとれない声だった。ハイドはくすっと笑って、責めを強くしながらウィルクスの顎をつかんだ。彼はびくっと痙攣するが、無視して顔を上げさせる。
「いやだ……っ」
 顔を隠そうとするウィルクスの手首を握って、ハイドは覗きこんだ。ふだんの凛々しい美貌は無残に崩れ去り、涙でぐちゃぐちゃになった顔が真っ赤になって歪んでいる。顎を強くつかんだまま、ハイドはぐっと裏筋を押しあげた。
 ウィルクスは跳ねて、ハイドの脚を抱きしめ、口を金魚のように開けたまま吐精する。男根が痙攣して爪先がぎゅっと丸まり、唾液が口の端から垂れた。しばらく固まったあと、急速に体から力が抜け、ウィルクスは床にへたりこむ。
 ハイドは恋人のことを据わった目でじっと見ていた。ウィルクスは肩を上下させ、両手で顔を覆う。
「い、い、イキ顔、み、見ないって……言って……」
「ごめんね」
 ハイドは優しく言って、自分の爪先を見た。白濁と毛がこびりついている。それから視線をふたたびウィルクスに向けた。
 へたりこむ年下の男を見たまま、ハイドは自らのズボンのボタンに手をかけた。

----------

 

しるだくなこういうかんじの掌編を、また書いてみたいです。