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真面目で理性的なリーマンが恋に落ちていく様子を是非見ていただきたい
四ツ屋
真面目で理性的なリーマンが会議中にうっかり見てしまった上司の股間、そこから始まる恋。 最初にあらすじを見たときにあまりのインパクトに驚いてしまった。なんということだろうか。 だが、心情描写に定評のある灰島了、さすがである。股間から恋に落ちたリーマンを、見事に甘く爽やかな関係に昇華させたなと感じた。 股間から始まる恋。ものすごいパワーワードである。 それなのにリーマンBLになくてはならぬ要素、仕事風景まで想像させてくれる描写が素晴らしい。 スーツを着こなすリーマンの仕事風景はよい。その合間に恋とセックスがある。体から始まっているのに、いやらしさだけではない。 オンもオフも描くことによって、リーマンBLの良さが引き立っている。 そう、リーマンBLはストイックに見えるオンあってこそのオフなのだ。本来真面目な性格の高嶋がそこまで乱れてしまうほどのアランに恋い焦がれていく様は何にも替えがたく興奮する。 何よりスーツの描写がいい。灰島了の描くスーツはその質感にいたるまで想像させてくれる。 アロハを着ていた男でさえスーツを着るのである。スーツへの並々ならぬこだわりを見た。これぞリーマンBLだと心底思う。 まるで、ドラマのワンシーンを見ているかのような陶酔感を得られる一品だった。