切なくて泣きたくなりました
最初「この桃太郎は血が通っているのか?」と思いました。
昔話の勇ましくも愛される桃太郎とは別人のような、ロボットのような無感情で残酷な桃太郎。
鬼の頭領からしたら、桃太郎こそが「異界から来た理解不能の存在」でした。
その桃太郎の行動原理が徐々に明かされるにつれ、桃太郎のこの上ない頭領への「愛着」が見事に披露されていきます。
この作品を読んで切なくて辛くて泣きたくなりました。ヘタノヨさんの筆に完全に操られました。
頭領が間に合って本当によかった。
桃太郎の精神の成長を祈ります。ありがとうございました。