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epilogue ※
大魔導士ラルドに与えられた一室。
「あっ……あんっ ああッ」
俺は、ラルドをうつ伏せにして、後ろから攻めていた。
「やっ……ん、……ガイリ……」
堪らないように振り返ったラルドの口唇に、自分の口唇を合わせる。
「ん……ちゅ」
ラルドは相変わらず、攻められながら口唇を奪われるのが好きだ。
この間、ひと気のない廊下で、後ろから攻めたてた時も、キスがしにくいから、もうやらないで、と言われた。
身長差は緩和されたとはいえ、あちらの方が背が高いせいで、体に慣れないラルドには、辛いらしい。
寝かせると、大丈夫なのにな。
「んちゅ……あ……ああッ」
と、いうか、周囲にも、そういう関係だと思ってる人間がまぁまぁいて、けれど、そういう奴らは、俺が、受ける側だとまぁ思っているようなのだ。
「あっあっあっ、ガイ、リ、ちょ、あんッあっあッ」
こんなカワイイのに。
こんなカワイイのにッ。
「やっ…はげし…っ……、っぅ…あぅっ、ガイリッ、ガイリッッ! ゃ…ああっ!」
ドクドクとシーツを濡らして、ラルドはイッた。
はぁっ、とひと息つくと、一度表に返してから、対面座位に持っていく。
ラルドは虚ろで、なされるがままだ。
「んあ……」
「ラルドさ、聞いてい?」
「んん……?」
ぼんやりした目を、こちらに向けるラルド。
「もしさ、今また、触手に絡めとられたら、もっと気持ちいいと思う?」
突拍子もない、ふざけた問い。
だけれど、きっかけはきっと、アレだった。
媚薬にやられて、とてつもない快楽に飲まれて。あの状態を知っているラルドが、もし、今の俺の攻めを、物足りないと思っていたら?
ラルドの変化は、すぐに現れた。
すでに潤み始めていた瞳から、さらに涙が浮かぶ。
けれどその瞳には、しっかりとした意志が宿っていて、先ほどの虚ろは、どこかに行ってしまっていた。
「やだ……」
「ラルド?」
「そんなのやだ。気持ち良くない。ガイリ以外を入れるなんて、やだからね……!」
「!!」
俺は。
俺は、
馬鹿を言った。
次の瞬間には、激しく抽挿を開始していた。
「やっ……ダメっ…だめぇ……ッ…」
「かわいい……ラルド、かわいすぎる」
「ひッ、あ、ぁ、あああぁぁあっッッ!」
当人の自重を利用して、奥までガッツリ攻めたてたあと、
「ふーっ…ふうっ……むり、むりィ、だってぇえ」
寝かせて正常位から、片足を上げて、肩にかけると、また、激しく中を攻め込んだ。
「やっ、やあ…ッ……ふ、あぅうう」
「気持ちいい? 気持ちいい、ラルド……」
「気持ちいッ、気持ち、イイ、…ょ、すぎて、イくのっ、とまんな……ッ」
すっかり、快楽にとろけた瞳を見て、微笑み、口を塞ぐ。
そのまま、一番奥に突き立てたまま、中に愛情を注ぎ込んだ。
「ラル……ラルド。愛しているよ」
「ん……ガイリ、だいすき……!」
そうして、また何度も、キスを交わした。
End.
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