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第2話 side S
お尻を触られて、それから下着に手が入ってきて、前を弄られていた。
硬くなったのをぐちゅぐちゅに擦られて――― 。
と、美千が話す。
顔を真っ赤にして。
美千が喋り出して最初は真剣に聞いていた京太は今は耳まで赤くして視線を落ち着くなくきょろきょろさせていた。
ばーか、純情め。
ま、そこが可愛いんだけど?
口元が緩みそうになってそれを押さえながら隣にいる美千の肩に腕を乗せる。
それだけでビクビクと震える美千の身体。
よほど"あいつら"に調教され開発されてるらしい。
「美千、気持ちよかったか? よかったんだろ。」
ぽかんとする京太に聞かせるように言って、次は美千の耳に口を寄せて美千にだけ聴こえるように囁く。
「みっちゃん。お前、まだ物足りないだろ? たまにはさ、みっちゃんも年上の相手より若い方がいいんじゃねーの? まぁテクは劣るかもしれないけどな」
美千は俺の顔を戸惑うように見上げる。
女の子っぽい顔立ちをした美千は目を潤ませ欲情に頬を染めている。
京太は気づいてないが耳をよーく澄ませば微かな振動音が聞こえる。
それは――……。
「宗二っ! お前なに言ってんだよ! 美千、困ってんだろ」
「……美千、困ってるのか?」
「……」
「ほら、美千、言え。まだ足りないって」
「だから、宗二!!」
「……あ、あの……僕」
小さい声が響いて京太が美千を見る。
「あの……その………したい」
「は?」
間抜けヅラをした京太が理解不能って感じで訊き返す。
ああ、まじで可愛い。
早く食いたいんだけど。
みっちゃん、ほらもう一押し、がんばれよ。
「……えっち」
「……えっち」
美千が言った言葉を呆然と京太が繰り返す。
―――というわけで、とりあえず。
「じゃあ、ヤるか」
京太にもその気になってもらうためにまずは美千をソファに押し倒した。
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