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第4話 side S

俺が知る限り京太は女と付き合ったことがない。 ということはセックスはおろかキスもまだだってことだ。 童貞をまず捨てさせてやるとして、もちろん処女は俺がもらうけど、そのまえにファーストキスだ。 この状況にビビってんのか挙動不審で視線もきょろきょろさせて顔真っ赤にして、あげく俺相手に敬語まで使いだす京太の腕をひっぱってその唇を塞いだ。 いきなりすぎてなにが起こったのかわかっていないらしい京太は目を見開いて叫ぼうと口を開いた。 ばーか。 笑いが浮かぶのを感じながら、開いたそこから舌を差し込む。 委縮しきってる舌に舌を絡めて、吸って甘噛みして、咥内を荒らしてやった。 「……っん……ふ」 だんだんと京太の身体から力が抜けていってしばらく開いたままだった目も閉じて、ぎこちなく舌が動きだす。 初めて聞く京太の熱っぽい喘ぎにぞくぞくとする。 「………ん…ん……ッ、ンン!!!」 京太の初めてひとつゲット、と内心ニヤニヤしながら咥内を蹂躙していたら京の身体が震えて舌がまた縮こまった。 なんだ? 不思議に思って一旦顔を離すといつのまに動き出したのか美千がソファから下りて京の股間をズボン越しに揉んでいた。 「……ひっ…!」 「………」 「京……くん、気持ちいい?」 おずおずと美千が京太の顔色伺いながら京のズボンに手をかけた。 ―――……おいこら、美千。てめー……。 「みっちゃん、ストップ」 すかさず美千の腕を掴んで止める。 一番最初に京太のに触るのは俺なんだよ、とやんわり美千を睨みながらその手を退けて、かわりに京太の手をつかんだ。 「京。みっちゃんが物足りないからシてくれだって」 「……へ?」 初めてのキスに股間攻撃にぼうっと快感にそまってる京太は意味がわからない様子で俺を見る。 美千に好き勝手させられても困るから、とりあえず。 「ほら、ココ。弄ってやれ」 そう京太の指を美千のアナルに突っ込ませた。 「あ……んっっ」 突っ込まれただけでよがる美千と呆然とする京太。 「動かせ」 京太の耳元で囁くと、ぜんまい仕掛けの玩具のように京はぎこちなく指を上下に動かしだした。 そして俺は、 「そのままずっと動かしてろよ?」 念を押すように言ってから京太のズボンに手をかけて、前をくつろがせた。 「な、な、宗二っ!?」 「気持ちいいことするだけだから」 「え、ええ、ええええ?」 焦りまくってる京を無視して下着の中から京太の半身を取り出し、握りこんだ。 初めて他人に触られたソレは熱く脈打ち硬くなっていて俺は口元が緩むのを感じながら京太のモノに唇を寄せた。

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