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第10話 side S
堕ちたな。
腰振って美千突きあげながらも俺の指に擦りつけるように腰押し付けてくる京太。
みんながみんな美千みてぇにアナルでがっつり快感得れるわけじゃないし、なにせ京太は初めてだし、どうかと思ったが―――。
「京、お前俺の指食いちぎる気かよ」
笑いながら言えばぎゅうっとさらに俺の指が締め付けられる。
肩越しに振り返った京太が恨みがましそうに睨んでくるけど怖くもなんともない。
美千に突っ込んでただけのときとは違う顔の赤み。涙の膜が張った目。
友達犯しながら犯されてって受け入れる側の顔に揺れてる京太に顔が緩んでしょうがない。
ヒドイヤツでゴメンな、京太。
だけどマジでちゃーんとイかせてやるから。
指を増やしながら京太のアナルを押し広げていく。
さすがにもう二回射精しているからかまだまだ持ちそうだ。
「ッ……ぁ、んっ」
美千も喘ぎまくってるけど、俺の耳には京太の声しか入ってこない。
「京」
全部犯し倒してやりたくなるような湧き上がってくる欲情に京太の唇を塞ぐ。
態勢が苦しいようだが舌は素直に絡みついてきて舌フェラしてやったらさらにぎゅうぎゅう俺の指を締め付けてきた。
締められんのはいーけど、もうそろそろ俺だって突っ込みたい。
もーちょっとか?
もーいいか?
息継ぎもままならずに唾液をこぼし息荒げてる京太の下唇を噛んで囁く。
「なぁ俺も気持ちよくなりたいんだけど」
快感に飲まれてる京太の瞳が不思議そうに微かに揺れた。
そしてその瞳に笑う俺の顔が映る。
「京太のアナルに突っ込ませて。そんでお前のナカ俺のでガンガン突かせてよ」
美千だってお前に突かれて気持ちよくなってんだろ?
ならお前だってサイコーに気持ちよくなれるから。
な?―――ダメ押しとばかりに前立腺擦りあげたら京太は身体を大きく震わせて小さく頷いた。
あークソやべぇな。
抑えきれない熱に俺は指を引き抜くとガチガチに完勃ちした俺のを京太のアナルに宛がってグッと腰を押し付けた。
めり込む先端。
「……ッイ……ッぁっ」
京太の喘ぎに苦しそうな響きが混ざる。
だけど構わず、っていうか我慢できずに熱い京太のナカ、肉壁を擦りながらゆっくり挿入していった。
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