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第11話

夕陽side 初めての学校…。初めての授業…。初めてのクラス。初めての同い年の子が一杯な場所…。 気持ちが悪い……。たくさんの目が、視線が、僕を見てる…。吐き気がする…。緊張のせいか不安のせいか……。気持ち悪くて仕方ない…。 「…それでは編入生を紹介する。入って来い」 そう言われ、中に入ったのはいいけど、立っているだけで精一杯……。声なんて出なくて、 でも、自己紹介をしないと、解放されなくて… 早く喋らなきゃと思って口を開いたら、戻してしまった……。そのあと倒れそうになり、先生に受け止められた…。 「……お、おい…」 「……ゲホッ…オェッ……オェッ……」 「おい、待て待てここでこれ以上吐くなっ…」 そう言って先生は、僕を担いで保健室に行った 保健室の先生にも初めて会うから、緊張して… 会った瞬間また吐いちゃった……。本当に申し訳なくて、それでも気持ち悪いのは治らなくて ゲホッ ゲホッ しながら、治まるのを待った…。 「これは……。珍しい目の色ですね……」 「ん?あ、あぁ…。言われてみればそうだな」 「シルバーですか……」 この世界では男女のほかに、DomとSubに分かれている。 Domは主に『支配したい』といった欲求を持ちDom同士で力関係を行う時は視線の強さで現される。また、Defense (デファンス)特定のDomと番関係にあるSubが他のDomから手を出されそうまたは、虐められている場合に働き、Subを護るために暴力的になってしまうDomの本能がある。 Subは主に『支配されたい』といった欲求を持っている。Domに尽くしたい従いたいという欲求がある。また、Sub space(サブ スペース)Domからご褒美を受けたりしたあと、喜びからフワフワとした感覚になっている状態になるのだ。 そして、Domの目は水色をしていて、Subは緑色をしている。幼い時は白色だ。主に第二次成長期に、DomとSubに分かれ目の色が徐々に変わるのだ。 しかし、僕の目はシルバーになり光の角度に よっては水色にも緑色にも見える。 「君の目、珍しいからみんなにたくさん見られて怖くなっちゃったのかな?大丈夫?」 「……うん…、大丈夫…」 「嘘つかなくていいですよ。まだ気分悪いですね……。少し横になりますか?」 保健室の先生は優しくそういってくれた。僕をじっと見つめて考え込んでいる……。おそらく僕の体調不良の原因を疑っているのだろ…。 DomはSubを支配したいという欲求があり、Subに対しお仕置きしたい、守ってあげたい、信頼されたいという思いがある。 それに対し、SubはDomに支配されたい欲求があり、 Domからお仕置きされたい、構ってほしい、尽くしたい、褒めてほしいという思いがある。その欲求は本能的なもので、パートナーが見つけられないなどの理由によって長い期間 欲求が満たされないと、体調不良を起こすのだ 先生はそれを疑っているんだと思う。しかし、僕にはその気持ちがわからなかった…。

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