麗夜side 夕陽くんと一緒に食堂に行くと、ざわざわが少し大きくなった。耳を澄ましてみると、夕陽くんの噂話の様だ……。 「ねぇねぇ、きまったぁ〜？せんせぇ、なに たべる〜？」 「私ですか…。私はお魚の定食にします」 「僕は、おむらいす！たのんでいい〜？」 「はい。お願いします」 色んなことをやりたがるところとか、本当に、子供っぽい。明らかに喋る言葉は、ひらがなが多いし……。 可愛いけど、この高校では……。いや、高校生に混じるのは難しいだろうなぁ…。 「「きゃー！！！」」 その時耳の鼓膜が破れそうなほどの黄色い歓声が上がった…。夕陽くんはびっくりしてしまったみたいで、私の隣に来て "ぷるぷる" 震えていた…。きっと生徒会の人たちが来たんだ。 「あ、見つけたっ！夕陽！」