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第4話サヨナラのはじまり~prat2~

かなりの月日が流れたこの話はそのある日の話だった 「ええぇ月人好きな人いるの!?」 「うるさい、そりゃいるよ!」 「その人には告白したの?」 「してないけど今度その人の誕生日だからその時に告白しようかなって思ってる」 その時に離れていた依琉登は聞いていた “月人君好きな人いるんだその人が羨ましいなぁ・・・・・・” 「って何今?なっていった?」 “その人が羨ましいなぁ” 「僕はもう二度と誰も好きにならないって決めたんだ忘れろ‼」 その時はまだ気付いていなかった 依琉登はその時にはもう月人に恋をしていたことに 「依琉登君今週の日曜日空いてる?」 「ビックリした‼空いてるよどうしたの?」 「依琉登この作者の作品好きだって言ってたからもしよかったら一緒にでもどうかなぁってダメかな?」 「行く!ありがとう楽しみだよ」 依琉登は月人に笑顔を見せる 「そっか良かったそれじゃまた、日曜日にね」 「分かったありがとう」 そして、当日 「良し!集合時間より10分前に着いた、今日は頑張るぞ俺‼」 「頑張るって何を?」 後ろにいた依琉登は月人の顔を覗きこむ 「うわっ!ビックリしたぁ~、驚かせないでよ依琉登君!」 「うふふこの前のお返しだよ」 「それじゃ行こっか」 「うん」 ふたりは映画館へ足を向けた その後ろに亜瑠斗達はいた 「何で尾行する必要あんの?」 「だって月人は亜瑠君のお兄さんが好きなんでしょだったら観なきゃ損だし応援しに来たの‼」 「てか気持ち悪くないの?」 「あっ!そういうのは大丈夫だからあっ!逆にウエルカム!」 「あっ・・・・・・そうなんだ」 “莉央凄いな・・・・・・” そんな亜瑠斗達もふたりの後を追った 「もうすぐ始まるよ」 映画が始まるその時はまだ知らなかった月人は依琉登の過去をきくことになるなんて ※※※※※※ 「あぁ~楽しかったねありがとう誘ってくれてまた誘ってね」 「うん・・・・・・」 「どうしたの?月人君大丈夫?」 「あのっ・・・・・・その・・・このまま聞いてくれる?」 「うんいいけど・・・」 「俺っ・・・・・・依琉登君が好きなんだ‼」 一方草影に隠れていた亜瑠斗達は 「良し!言った‼」 「えっと・・・その・・・ありがとう、でも月人君の気持ちには答えられない」 「そっか・・・そっかそのごめんねいきなり告白して、忘れて告白したことは今まで通り友達っていうことでそれじゃ・・・」 “やっべ泣きそう” 「うんそれじゃまた明日学校で・・・」 依琉登は月人の前から家にと帰っていった 一方草影に隠れていた亜瑠斗達は 「失敗か・・・・・・今度皆で元気付けようぜ」 「うん」 ふたりは頷きその日は解散した一行だった “月人君ははちゃんと勇気を出して僕に告白してくれたんだから僕ももう逃げはやめよう勇気を出して” 「もしもしお久しぶりですセンパイ・・・・・・」 ※※※※※※ 「あぁ~失恋ってこんなに辛いんだなぁ今なら少女漫画のヒロインの気持ちが何となくわかる気がするわ」 「でも、やっぱ俺依琉登まだ好きだ。良し!諦めずに頑張るぞ俺‼」 月人は今もなお依琉登君に失恋したというのに諦めはしなかったそんな月人の性格に押されたかのように依琉登もまた勇気を出しあの日の自分に戻るのだった ※※※※※※ ベーシックな店のなか客は賑わっていた物静かなテラスに依琉登は待っていた そこにカランカランと鈴付きのドアが開いた 「ごめん、待たせたね」 「いえ、僕も来たばかりだから」 “懐かしいなぁ” ふたりは今までどんなことをしてたのかどんなに本を読んでいるのかとかたわいもない話をしていた 「依琉登って彼女とかいるの?」 「えっ?」 “なんで急にそんな話をするの?” 「嫌・・・弟君は彼女居るって聞いたことあるから依琉登はいるのかなって」 「いませんよ、弟は今も仲良くやってるみたいですし。」 「そっかそれじゃ依琉登も早く彼女作らなきゃな」 「そうですねそうなると良いですけど」 プルルと先輩のケータイが鳴った 「ちょっとごめん・・・もしもし」 「あっはいどうぞ」 “良かったちゃんと話せてる会ったら怒るのかもと思ってたけど” 「ごめん・・・依琉登、親がさぁ今病院に運ばれたって電話来てさ行ってやりたいんだけど・・・」 「親御さん大丈夫なんですか?それなら早く行ってあげてください。」 「ごめん依琉登ありがとな」 先輩はすぐに店を出た僕の分まで料金を払ってくれた “あっ!先輩ハンカチ忘れてる今向かえばまだ大丈夫なはず‼” 「はぁ・・・はぁ・・・居た!センパイハンカチ忘れて・・・」 依琉登はセンパイにハンカチを渡そうと顔をあげたその時は依琉登はハンカチを落とした 一方失恋をした月人のために亜瑠斗達はカラオケに居た 「気持ちは嬉しいけどさぁいくらなんでもここまではいいよ」 「それは良いの慰めたいから!」 「ありがとう莉央・・・」 「にしてもさぁ亜瑠君のお兄さんもうちょっと考えるとかないわけ?」 「月人ごめんね兄さんがあんな返答しちゃって」 「良いよ気にしないでよ逆にあの返答が依琉登君らしいし。」 その時だった亜瑠斗に電話が掛かってきた 「兄さんからだどうしたんだろう・・・もしもし?」 「・・・うっう・・・ひっく・・・うぅっ!」 「兄さんどうしたの泣いてるの?何かあった?」 「・・・もう嫌だなんで・・・」 ブチっと電話が切れたその時嫌な感じがした 「どうした?依琉登君なんて・・・」 「兄さん泣いてた帰らなきゃ‼」 亜瑠斗は急いで上着をとり会計を済ませカラオケから出て家へと走っていった あまりの早さに理解できない3人は亜瑠斗の後を追ったのだった

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