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第183話*

俺は顎が小さいし、景のそれは大きすぎるしで、根元まではとてもじゃないけど咥えきれない。 正直、口内がもう一杯で、息も出来ない程苦しい。 どうやって舌を動かせばいいのか分からないけど、それでも必死に舌を這わせた。 景の顔を一回だけチラリと見たけれど、目を細めて微笑んで俺の行為を見下ろしていて、あぁ、多分気持ち良くは無いんだろうなと思ったけど、なんだか嬉しかった。 景は俺の頭を撫で続けてくれる。 「ん――……」 苦しいけど、全然嫌じゃない。 むしろ、嬉しい。景の為だったら、俺、なんだってしてあげたい。 好き。大好き、景。 心の中でそう何度も呟きながら続けた。 たどたどしく頭を上下させていたら、頭を撫でていた景の手が俺のお尻に伸びてきて、いやらしく撫でまわされた。 そのまま割れ目を長い指でツーと撫でられて、俺は逃げるように腰を振ってしまう。 「――む……っ!?んん……」 「修介、本当に、君って人は」 そして、奥の方に指を引っ掛けられたから驚いて、思わず口を離して顔を上げた。 「あ……ッ!」 「ありがとう。苦しいのに、僕の為に一生懸命にしてくれて。おかげでもう、我慢できなくなっちゃったよ」 「景……」 「いい?」 顔を傾けて問われると、いつでも俺は拒否なんて出来ない。 心臓が破裂しそうになりながら、俺は唇を噤んで うん、と頷いた。 景は少しだけ微笑むと、俺の肩を掴んでベッドヘッドに立てかけたフワフワの柔らかい枕の上に凭れさせるように押しやった。 サイドテーブルに手を伸ばしてローションを取り、キャップを開けて中からトロリとする液体を自らの右手に垂らしていく。五本の指と掌全体に馴染むように動かすと、クチュクチュと卑猥な水音が聞こえてくる。 「……っ……」 音だけでそれだけでも十分感じてしまった。 まだ触られていないのに、想像してしまうと眉間に皺が寄って、自分の中心がドクンと疼いたのが分かった。 心臓が早鐘を打って、顔が熱くて、恥ずかしくて、やっぱりやめようって言いそうになる。 けど、やめたくない。 恥ずかしいのに、触って欲しいって思っている自分がいる。

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