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第222話*

「あっ、あっ!」 触れられた瞬間、背中を仰け反らせてビクビクッ!と震えて反応してしまった。 景は嬉しそうにそのまま緩やかに服の上から掌でこすり続ける。 これ以上声が漏れないように、両手をギュッと鼻と口に押し付けた。 「これだけで?直に触ったらどうなっちゃうの?」 ニンマリとして勝気な景の顔を見ると、情けなくって泣きたくなってくる。 快楽と羞恥で訳が分からない感情で、実際にじんわり涙が出てきた。 「……ごめん、意地悪しすぎ?」 無言でコクンと頷くと、耳元で囁かれる。 「だって可愛すぎて。もっと見たいから。修介の感じてる顔」 急に頭の上で手をひとまとめにされてしまうと、顔を覆っているものが何も無くなって途端に不安になる。 目と目が合うと、やっぱり石にされてしまって動けなくなってしまう。 どんな事をされてしまうのか怖かったけど、少し期待もあった。 「あ、ま、待って……」 「あと、声も聞きたいな?」 景は片手で器用に俺の履いているパンツのボタンを外してチャックを下ろし、太腿のあたりを掴んで下着ごとずり下ろしてしまう。 「やだっ!恥ずかしい……からっ!」 「はぁ……修介。大好き」 睨んだつもりだったけど、その顔が余計に景のハートに火をつけたみたいで、激しいキスをされながら右手で熱い昂りを握られてしまった。 想像よりもずっとずっと甘美な快感で、気を張ってないとすぐにイってしまいそうになる。 「あっ!ん……ん……ッ!」 「ほら。もうこんなに濡れてるよ。もしかして、僕を襲った時からこうだったんじゃないの?」 「そんな事、ない……っ」 「またそうやって素直じゃない。気持ち良くしてあげるから、これ、離しちゃダメだよ?」 頭上にあるタオルケットを俺に握らせると、景は頭をゆっくりと下げていく。 これから起こる快感を想像して、足にギュッと力が篭った。

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