221 / 454

第221話*

――ん……」 体中にチリチリと電流が走る。 「寝てる僕を見て、襲いたくなっちゃったの?」 「ちっ、違っ」 「嬉しいよ?修介の方が、僕よりも大分エッチだっていうのが分かったよ」 「そんなんじゃ、なくてっ……」 「もう無理。抱いてもいい?」 景は上半身を起こすとそのまま反対側へと倒れて、今度は俺がベッドに組み敷かれて見下ろされる体勢になった。 「修介の家でするのは、初めてだね」 俺の上に跨って馬乗りになった景は、律儀にもシルバーリングとネックレスを外してテーブルの上に置く。 フフッと不敵な笑みを浮かべると、俺の耳に舌を入れて、飽きもせず首筋を甘噛みしてくる。 「ん……ッ」 「修介。僕、ずっと我慢してたんだ。会えない間、早く触れたくてしょうがなかったよ。修介も同じだったみたいで嬉しい……でもきっと僕の方が、修介の思ってる以上に重症だよ。さっきの続き。君にちゃんと、分からせてあげる」 Tシャツをめくられて、胸の突起を指先で弾いたと思ったら、そのまま景は濡れた舌先をそこに押し付けた。 「――んぁッ!」 「ここ、前も思ったけどすごく可愛いよ。ぷっくりしてて、ピンク色で。ずっと弄ってられる」 舌先でチロチロと舐めたと思ったら、口に含みながら少し歯を立てたりしていて、全く予測出来ない行動に翻弄されてしまう。 俺は震える手で景の肩に手を置いて抵抗してみた。 「だから、そんなとこ、いじんないで……ってば……っ」 「気持ちいい?」 フルフルと頭を左右に振る。 本当は全身に甘い疼きが広がって、体の中心が勃ちあがり始めてるくらい気持ちいいけど、恥ずかしくて嘘をついた。 景は目を細めて俺を見下す。 「あ、そう。じゃ、気持ちよくなるまで弄ってあげる」 景は片方の乳首は指でこね回しながら、片方の乳首を丹念に唾液で濡らす。 かと思ったら今度は逆の乳首も口に含んで、さっき濡らされた方の乳首を爪の先でこする。 俺は快感に我慢できずに、おねだりするように背中を仰け反らせて、景の唇に胸を押し付けた。目の前が霞んでくる。 「まだ、気持ちよくない?」 「……き、もち、いっ……!」 喘ぎそうになるから、震える手の甲で口を塞ぐ。 「正直に言わないと、こうやっていじめちゃうよ?」 「……意地悪」 息も体温も上がってくる。 この行為も二回目とはいえ、やっぱりドキドキは抑えられない。 心臓がバクバクと早鐘を打っている。 キスをされながら、景の体が少し左に移動したと思うと、ふいに一番熱くなっている箇所を布越しにツツ、と撫でられた。

ともだちにシェアしよう!