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第224話*

「どこまで、僕の事を翻弄すれば気が済む訳?」 耳を執拗に弄られる。いつも以上に唇が吸い付いてきて離れない。 右手はシーツに縫い付けられたまま、空いた方の手で再び中心を握られて、上下にゆっくり扱かれた。 「んっ!」 「修介のせいだからね?そんな嬉しい事聞かされて……もう、嫌だとか何だとか言われても抑えてなんてられないから」 景は発情期の動物みたいに息が上がって、無我夢中で俺の身体を確かめるかのように貪っていて、まるで余裕が無かった。 それを見てドキドキしてしまい、釣られて気持ちが高ぶって来る。 髪の毛を手でかき上げられ、首筋を下から上へ濡れた舌先で何度もなぞられて。 俺の中心を握っている景の手は繊細な動きを繰り返す。 その刺激が少し物足りなくて、膝をモジモジと擦り合わせてしまう。 「は……ぁあ、あ……っ」 「すごい。分かる?これ、ビクビクしてる」 握られながら先端を人差し指の爪先で弄られると、一気に達してしまいそうになる。 「あっあ、それ……だめ……っ!イっちゃうからッ」 「駄目、我慢。まだイかないで?」 「あっ……う、ん……ッ」 景の手がそこから離れてしまい、身体中が刺激を求めてブルブルと震えてしまう。 イかないでと言われても、気を抜くと危ないから、とにかく冷静になろうとゆっくり深呼吸して気持ちを落ち着かせた。 景は掌を見せつけてくる。 「ほら。こんなに濡らしちゃって。今日、ローション使わなくても簡単に入っちゃうかもよ?」 「……!」 その、目だ。 少し熱っぽい蠱惑的な目を細めて見下されると、俺は動けなくなってしまう。 これ見よがしに、景はその右手の指を擦り合わせた。 それにしても、顔が近すぎる。 それだけでもう、居ても立っても居られない。 「なんてね。まだ二回目なのに使わないのは流石にリスクが高いから」 景は徐に立ち上がると、羽織ってきたトレンチコートのポケットの中から手の平サイズの長細いものとゴムを取り出してからベットに戻ってきた。 俺はそれを見てゴクリと生唾を飲む。 「僕も、この前修介の事痛くしちゃったから反省したよ。もう二度と、嫌な思いはさせないからね」 景はやっぱり変態だった。 こんなのを一日ポケットに入れたまま俺とデートしていたなんて。 景は袋を破って中から液体を手に出して、クチャクチャと音を立てた。 その間も俺と視線を合わせたまま。 「膝、立ててごらん?」 これから弄られるであろうところに力が入るけど、さらなる快感に期待してしまって、おとなしく両膝を立ててしまう。 「良い子だね」 両手を交差させて、咄嗟に顔を隠す。 と同時に、景の指が後孔の入り口に触れて、スルスルと中へと侵入してきた。 案の定、想像以上の刺激で、強烈な疼きが全身を貫き、思わず顎を持ち上げた。 「……んん!」 「ほら。いきなり二本入っちゃったよ?痛くないでしょう?」 「う、うん……」 「凄く、中熱いよ」 指が動き始めて、掻き回される。 指先が奥のいいところに当たる度に、勃ち上がった先端からは透明の雫が溢れ出た。

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