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第225話*

「んっ……む……っ、んん!」 「あ、これかな。修介のいいところは」 指が折り曲げられて、執拗にその部分を責められる。 クチュクチュという卑猥な音が部屋中に響いている。 「……ンッ、んっ……」 「だから、顔見せてってば」 景は、必死に声を押さえる俺の手を取り、頭上で両手首をひとまとめにして自由を奪ってしまう。 「あっ!嫌や……離して……ッ!」 「可愛い顔が見たいって言ってんの」 両手に力を入れて抵抗するけど、ビクともしない。 不敵な笑みを浮かべた景に見つめられながら指で抜き差しされると、全身の力が抜けて顔が歪んでくる。 じんわりと目に涙が溜まって視界がぼやけてきた。 たぶん、ものすごく情けない顔を晒してしまっているに違いない。 「あ、あっ……お願っ……変な顔してるからっ……!」 「何言ってんの。その顔、凄くそそられる。まだ遠慮して我慢してんの? 早く狂っちゃいなよ。僕みたいに」 その言葉に、お腹の奥がズクンと疼く。 え、景、狂っちゃってるの? 俺が、狂わせてるの? なんかすごく、嬉しい……。 景は一旦指を引き抜き、再度蜜を指先に塗りつけると、更に指をもう一本増やして奥まで挿入する。 それに加えて、胸の突起もたっぷりと濡れた舌で悪戯され始める。 出そうになる声を、唇を噛んでなんとか耐えようとしたけど無理だった。 「あ……やぁ……!ん……っ!」 同時に二箇所を責められながら、景の言葉の通り、狂ってしまうかもと予感する。 突起から唇を離されると、穴があきそうなほど顔を見下されて、身体の芯から震えた。 「んっ……そんな……見んといて……っ!」 「可愛い。震えて、顔真っ赤だよ。ごめん、僕、修介の事めちゃくちゃにしたい。もっと乱れてるところ、見せてくれる?」 もう限界だった。 どうにか耐えようと思ってたけど、奥からジワジワと疼きが身体中に広がり、先走りの蜜がどんどん流れる。 景の甘い視線に見下されながら、言われた通り、狂っちゃえばいい。頭の中のもう一人の自分がそう呟くと、プツンと緊張の糸が切れた。 「……はぁあっ、あ、それっ気持ちいっ……!」 胸の中が空っぽになって、この場から連れ出して欲しいような感覚で、目をグッと瞑り頭を振り続ける。さらなる快感を分けて欲しくて口を半開きにさせながら、景に懇願した。 「きもちいい…ッ!けいっ……ぁ、あぁ…っ、もっとして……っ」 景は満足そうにニコリと笑うと、我慢の限界と言わんばかりに、俺の首筋を甘噛みしてくる。 その最中も指は止まらなくて、俺は求めるように指をきゅうきゅう締め付けながら、腰を上下に振ってしまう。 「やらしい……誘ってるの?もう欲しい?」 「あっ、あ……ほし、ほしい……ッ!景のっ、俺の中に……挿れて……っ」 「素直だね。いいよ。いっぱい気持ち良くしてあげるから」 手首を解放してくれて、指を引き抜かれた。 景は手早くゴムを被せると、俺の両膝の裏に手を添えて、ぐちゃぐちゃに掻き回された後孔に自らの昂りを当てがった。 「力抜いて」 「――ん……っ」 景のものが身体の中へ沈み込んでいく。 景の猛ったものが身体の奥に行けば行くほど、タオルケットを掴む手に力が入って、強く握った。 初めての時よりも大分スムーズに受け入れられたけど、やっぱりこの瞬間だけは慣れない。 引き裂かれるような痛みに、眦に涙が滲んでしまう。 それに気付いた景は、躊躇してそれを引き抜こうとした。 「大丈夫?痛い?」 「だ、いじょぶ……やから、はやく、ちゃんと来てっ?」 景の腰を両手で持って、引き寄せる。 少しでも、いや、もっともっと、景を感じたい。この全身で。 景はもう一度ゆっくりと身体を沈めて、俺の中にズッシリと自身を埋め込んだ。

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