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第18話
もう葉桜になってしまった4月。
教室のドアに貼られていた席順表を確認して、自分のクラスの覗く。
すでに半数以上の新入生が席についていた。
見知った顔があったのだろう。
何人かは雑談をしていた。
俺は、教室に足を踏み入れる。
チラチラと俺を見る同級生たち。
そりゃそうだ。
春休みにグングン成長した俺は、この時すでに、身長が185センチもあった。
もちろん、春休みも道場に通っていたので、しっかりした体つきになっていた。
180センチを超えたガタイのいい同級生が入ってきたのだ。
俺だったら凝視する。
"コイツ、ホントに同級生か!?"って。
多少居心地が悪いと感じつつも、10分後には担任が現れ、すぐにSHR。
20分後には、入学式の会場である体育館に向かっていた。
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