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第30話
席に着くと、前のクラスメイトや剣道部のメンバーが、わらわらとやってきた。
俺を囲むようにして、どうでもいいような話をしている。
テキトーに相槌を打ちながら、人の隙間から入り口をボーッと見る。
……まだ来ない。
そろそろSHRが始まる時間。
俺を囲っていた奴らも、各自の席に着いた。
まさか、始業式早々休みとか?
そう思っていると、
来た!!
彼は、さして慌てる様子もなく教室に入ってきた。
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