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第48話

確かに、彼が俺以外の奴と楽しそうにしてるのは、あんま良い気はしない。 けど、それはあくまで俺の話であって、彼には関係ない。 人見知りの彼にとって、楽しいと思える友達ができるのは、喜ばしいことだ。 ……と、自分に言い聞かせた。 「う、うん!」 嬉しそうに頷く彼。 また、心ときめかされる。 「そ、それに、寺島が俺に声かけてくれなかったら、みんな俺に声かけてくれなかったと思うし」 しかも、俺のフォローまでするとか。 「ま、まぁー確かに、寺島がまさみんと仲良くならなかったら、俺らも声かけなかったかも」 「うん、そうだな。まさみん、イケメンオーラが凄すぎて、近寄り難かったし」 彼のおかげで、クラスメイト達の俺に対する小さな嫉妬はおさまった。 それからSHRが始まるまで、彼の席はいつもに見ない賑わいだった。

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