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第3話
次の日、みんなに有本くんと僕のことを話題にされなかった。目立つことが苦手だから、話題になりたくない。終わりのホームルームが終わり、覚悟を決めてゆっくり帰る準備をしていると目の前に有村くんが立って、微笑んでいる。僕も笑いかけて、立ち上がった。周りは何も言わなかった。
いつもの教室に着いた。今日は何されるんだろうかと黙っていた。
「声出てたね」
「あ、ありがとう」
「すごく上達したね」
「・・・うん」
複雑な思いで戸惑いながら返事をしていると、家に来てくれる?と隣に来て囁かれた。
「今日は練習じゃなくて、俺の部屋で楽しまないかなって」
「え・・・」
「言ったでしょ、俺は田村が好きって。」
いつそんなこと言われただろうかと悩む。わからない。
「言ったのになー。まぁいいや、行く?行かない?」
「・・・・行く」
どうしてか断れなくて、嬉しそうに早く行こうと言っている有村くんに着いていった。
有村くんの家に向かう途中、たくさん僕の好きなところを話してくれた。けど、僕には理解できなくて、誰かを見間違えているのではないかと思うようなところばかりだった。
「誰もいないし、誰も帰ってこないから安心していいよ」
そういって、部屋に案内された。普通の一軒家の二階の一室。部屋の中も特段おかしいところはない。待っててといって、持ってきたのは敷布団で床に敷いた。これからやることが想像できてドキドキしてきた。
「さてと」
カーテンも閉めて、サイドランプだけの暗い空間になり、布団に座っていた僕の前に有村くんが座る。有村くんが服を脱いでいく。なんだか艶めかしくて、魅入ってしまう。
「田村も脱いでよ」
「あ・・・・うん」
二人とも全裸になって、向き合って座って、何も話さずにじっと見つめる。ランプの光で縁取られた有村くんの体はすごく綺麗だった。
「田村・・・」
ゆっくりと近づいてきて、抱きつかれて、そのまま布団に押し倒された。体が密着して、鼓動も熱さも伝わる。ドキドキしてる。
「好きだよ」
初めてのキスを奪われた。触れるだけのキス。それからドラマとかでよくある啄むキス、そしてAVのような舌をいれたキス。僕は息継ぎをするので精一杯だった。
「あっ」
息を整えていると乳首を舐められた。初めて布なしで声を出して、あまりの気持ち悪い声に真っ赤になった。乳首を攻める有村くんが笑った気がして、恥ずかしくて両手で口を塞いだ。
「んっんっ」
「ねぇ、俺のも一緒」
口を塞ぐ手を外させて、ちんこへと視線を移すと有村くんのがパンパンに勃起していた。僕のはまだ半勃ちぐらい。
「田村が可愛いから、俺もう入れたいよ」
耳元で囁かれて、ゾワッとした。有村くんが自分のと僕のを一握りにして扱き出す。有村くんの脈が早くて、すごく熱くて、先端からでる汁で滑りが良くなっていって、二人で荒い息を出した。
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