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知らない男に抱かれました

 連れてきたのは宿泊所だった。  ベッドにそっと降ろされる。 「初めてだったらごめんね。 君が飲まされたのは媚薬だから、男が抱くのが一番手っ取り早い」 「何でもいいから、早く……」  オレはねだるようにアーテルの首に手を回した。  薄々感じていたし媚薬だと言われて納得がいく。  体があまりにも熱い。  平常時であればもちろん男に触られるなんてまっぴらごめんだ。  だが、今はとにかくこの熱をどうにかしたくて、もう四の五の言ってられなかった。  アーテルがイケメンなのが救い。同じ男でもさっきのやつらみたいなのよりはイケメンのほうがいい。  遊んでそうだから上手そうだし。 「……もう」  ため息をついたアーテルの手が背中のファスナーに伸びて、さっと降ろされる。  普段なら抵抗するところだけど、しなかった。早く触って欲しかったから。そして体の熱を早く冷ましてほしい。  ワンピースを腰まで下ろされて、胸があらわになる。 「……んっ」  すでに経っていた乳首に服がこすれるそんな微かな刺激だけでは物足りない。むしろ半端に刺激されてもどかしい。  「早く、触って」 「だから……煽んな、って」 「……あっ、んんっ」  舌打ちしたアーテルが胸にむさぼりついた。もう片方の空いた胸は手で愛撫する。 「でっけーのにすげー形がいいな。今までで一番いい胸かも」  感嘆したようにアーテルは胸を触り続ける。  そりゃ、そこら辺の女の子とは違うからな。天然ものじゃなくていわば作り物だし。  んなことよりそのくらいの愛撫では全然足りない。 「もっと……別のところ、触って」  じゃあどこだよ、と聞かれるとはっきり答えられない。だが、胸をもまれるくらいじゃ全然足りなかった。  もっと体の奥が熱い。もっと強い刺激が欲しい。 「あー、ごめんごめん。あんまりすごくて。こっち、触ってあげるね?」  アーテルがいきなりドロワーズを引き下ろした。 「ひゃっ」  さすがに驚いて慌てて足を閉じようとするが、予想されていたのかむしろ両足を押し広げられてアーテルに秘めたところを見せつけるような格好になる。  ちょ、これ媚薬に浮かされててもすっげー恥ずかしいわ! 「ん……恥ずかしい」 「そんな言ってられないはずだけど?あーやっぱすっげー濡れてる。洪水みてぇ」  オレの足の間を見ながら、アーテルが嬉しそうに言った。 「んんっ」  胸の頂を舌で愛撫しながら、秘玉に指で触れられたとたん全身にびりっと電気が走ったみたいだった。  AVの知識として知っていただけだけど、秘玉は男のものと比べ物にならないほどの快感だと聞いていたが本当だった。  薬を使われているためもあるかもしれないが、少し触れられただけで神経の塊みたいなそこにたまらないほどの快感が走った。  ちゃんと愛撫されてしまったらどうなるんだろう。  恐怖半分期待半分のオレをよそに、アーテルの愛撫が続く。 「しっかり濡れてるから気持ちいいでしょ?」  オレからはもちろん自分の秘部は見えないが、アーテルの言葉を裏付けるように手を動かされるたびにくちゅくちゅと淫猥な水音が部屋の中に響いた。  ぎゅっと秘玉をつままれ、指先でこすられると 「ああああ……!んんん!ぁあああー!」  自然に全身をぴんと伸ばしたオレは熱い奔流に飲み込まれ、あっけなく達してしまった。  な、ナニコレ……めちゃくちゃ気持ちいいんですけど……。  女の子って何回でもイケるって言われてるけど、この快感を何度もってなるとすげーな……。  達した快感でぼんやりしていると、アーテルに再び刺激される。 「あ、もう……イッタばっかりだからぁ……ダメ!あ……やぁあ……!」  再びオレは達してしまう。  こいつがうまいからだと思うけど、こうもあっさり何度もイカされると恥ずかしい。

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