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第5話♭side.SOUYA
中学、高校と友達は皆無だったけど、
大学では、それなりに、友達ができていた。
中でも特に仲がよいのは、"有栖 実久"という女の子。
ちなみにいうと、男装が好きな女の子。
?「あめちゃん!!」
奏也「みーくん。どーしたん?」
実久「あめちゃん、あれだよ、あれ」
奏也「なにー。わかんなーい」
実久「あー。思い出した。
今日ひま?アイス食べに行こうぜ。美味しいこないだ聞いたからよぉ」
奏也「いまー?アイスさむい~。」
実久「いまじゃねぇよww。
そんなこと言ってんなら、俺が温めてやるよ。」
奏也「どーやってー?」
実久「ふふ。それは気にすんな。で、食うのか?」
奏也「たべるぅー。」
実久「りょーかい。じゃ、またな。」
奏也「え。みーくんどこいくの?これから講義始まるよ?」
実久「まじ?え。やばっ。」
…………すごく面白い。気を遣わず話せるから。
だってすごく似てるし、僕のこと一目見て見抜いたんだ。だから今は、親友。
………………そんな二人の会話を勘違いした一匹の虎は戸惑いを隠せないでいた。
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