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第16話

「息子さんの番の魔王です。息子さんを下さい!!」 「お母さん。魔王を番にしちゃったよ」  頭を下げる黒とテヘペロする白に、度肝を抜かされる妃。 「そ、そう。二人が幸せなら私も幸せよ」  息子は喜んでいる様だし、まぁ、良いかとも思う妃は二人の結婚を許すのだった。  そして翌日の事である。早速国を上げての盛大な式が挙げられた。  その日は魔物も人間も共に式に参列し、二人の幸せを祝するのであった。  ちゃんと人間を食べちゃわないか、黒もラオンも目を光らせていたので安心である。  そして早速の初夜である。 「黒、この前は無理矢理した感じになっちゃってごめん。黒の匂いを追いかけている内に我を忘れて…… しかも部屋の扉を開けたら黒がライオンとセックスしてたから…… 未遂だったみたいだけど……」  白は申し訳なさそうに黒を見つめる。 「そうか、良いんだ。でも白は本当に俺なんかを愛しているのか? 俺を抱いてしまった事を責任に思ってるんじゃないか? 後悔してないか??」 「馬鹿だな。そんな訳ないでしょ。愛してるよ黒。初めて精通した時からずっと僕のオカズは黒だった。不思議だなぁと思ってたけど、僕はずっと黒を愛していたんだ」 「本当に?」 「心配性だなぁ。今、黒は発情期じゃないけど、僕はこんなにも興奮してるよ?」  そう、白は黒に自分の陰茎を握らせて微笑むのだ。 「嬉しい。俺も…… 発情期じゃないのに興奮してる……」 「本当だ。黒のも大きくなってるね」  白は黒の可愛い陰茎をニギニギして更に大きくさせるのだ。 「白、愛してるよ」 「僕も黒を愛してる」  そう言って頬に口づけするのだった。   「ねー、所でさぁ。全然人間にならないし、魔力も無くならないよね? あれは何だったの?」 「ああ、とうやらセックスの時は身の安全とやりやすさの為に人間相手の時は人間に、魔物相手の時は魔物になる様だ。父さんは母さんを失って悲しかったらしくてな、その気持ちを俺に味合わせたく無かったのだろう。セックスを終えてしばらくすれば元に戻る様だ。側近達も父は騙していた様だから、ラオンを責めないでやってくれよ?」 「ふーん。そうなんだ。まぁ、僕はどんな姿の黒も愛せる自身が有るけどね」  そう、白は一時的に人間の容姿になった黒の唇にキスするのであった。  おわり

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