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*26.前と同じ部屋⑥
触って触ってと腰を揺らしてねだる姿は、昼間すかした顔で教壇に立つ白坂とはほとど遠い。ほとんど理性のなくなったトロンとした顔で何度も奏太を呼んだ。
「野田……野田ァ……」
「んー? なに?」
「もう挿れて。……お願い」
「……いいよ」
なんでもないような顔を装っている奏太だったが、本当は早く挿れたくて仕方がなかった。ジーンズの奥から既に硬くなった己の性器を引きずり出すと、白坂の身体を半分に折って、その後孔に乱暴に突き立てた。
「あ゛あ゛ぁッ!」
深く突き刺した衝撃で白坂は達した。
パタパタっと白濁が飛び、彼の胸を汚す。埋め込んだ中が奏太を締め付け、抱えたふくらはぎに爪を立てて耐えた。
「……ッ、ちょっと……、挿れただけ、だけど……っ」
奏太は締め付けに眉を寄せて、責めるように言ったが、白坂の耳には届いていないようだった。焦点の合わない瞳を泳がして、口をぱくぱくさせていた。
(……やば……中あったか……)
白坂の後孔は生き物みたいに奏太に吸い付いて、全身が縮まったように痙攣している。
スキンがない分、直に温かさを感じて、つられてこっちまで達してしまいそうになる。
「シラマ……、まだ、イってる?」
「う……あ……ッ、あ……ぁ……」
少し動かしただけで、白坂は辛そうに声をあげてもがいた。息を詰めて、彼が落ち着くのを待ったが、一向におさまる気配がなかった。
「ちょっと……、長いよ……」
耐えるように長い息を吐き出して、まだヒクヒクと痙攣してる白坂を押さえて腰をゆっくり動かした。
「ひ……ぁ……、待っ……て……まだ……ぁッ」
「ごめん、もう待てない」
奏太は短く言うと、一度白坂から自身を引き抜くと、彼をベッドの上で四つん這いにさせた。両手はまだシャツに絡まったまま頭の上でまとめられている。
起き上がろうとする背中に覆いかぶさると、その腰を両手で掴んだ。
「野田、待っ……ああぁーッ」
腰を固定して、後ろから貫くと白坂は悲鳴をあげた。足を閉じようとするも奏太の身体が間にあってそれも叶わず、されるがままだ。
浅い場所でカリに引っ掛けるように動かすと前立腺に先端が当たるように小刻みに打ちつける。その度に彼の後孔は締まり、淫らな声を響かせた。
「あっ、あっ……それ……やあぁッ、きつい……」
「なんで? 気持ちいいでしょ?」
「あっ、気持ちいい……ッ、気持ちいい……ッ、けど……ぁぁあッ」
潰れたカエルみたいな格好で、腰を揺らしている。白坂の先端がシーツに当たり、それが堪らない様子で涙を溢す。
「前、擦れて……ひぐッ、ナカ……、おっきくて……変になる……ッ」
上擦った声が聞こえれば、奏太も我慢できずに一気に奥まで腰を打ち付けた。
濡れた感触と吸いつきに一心不乱に腰を打ち付けた。
「アッ……アッ……、野田ぁ」
「奏太って呼べって」
「ソウ……タ……、奏太ぁ」
本能的に逃げようとする白坂を押さえつけ、汗だくになりながら抽送を繰り返す。吐き出したい欲に思考が染まると、息を弾ませ
ながら、彼の陰茎に手を伸ばす。
「……はぁ、ちんこ擦ってほしいんだったっけ?」
思い出したように耳元で囁いて、熱い男根を扱いた。何度も達したその先端からは止めどなく透明な蜜が垂れ続けている。
「やぁぁッ、んんッ、あ゛ッ、イくッ、またイっちゃう……ッ」
「うん、一緒にイこ?」
「ひッ、ああぁあーーッ」
絶叫に近い喘ぎと共に白坂は背中を逸らして達した。それと同時に奏太は中で弾けた。
白坂のほとんど透明に近い精液が奏太の手を汚したのだった。
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