1 / 33

1カラット~死の音~

「っ・・・・・っ!・・クソッ・・!イテェ・・!」 俺は今トラックとワゴン車の間に挟まれ身動き出来ない状態でいた 助けを呼ぼうにも周りを見渡せば横転してる車  あとは炎と煙と血まみれで倒れている人しか見えない  この最悪の状態になる少し前・・俺の目の前で それは起きた  高速道路を走っていたら 道路の横から飛行機が黒い煙と共に入ってくるのが見えた  前に走っていた数台の車が落下してきた飛行機の巻き添えになった  飛行機の部品やコンクリートの破片などが飛び散って それらの破片で更に被害が広まっていった  近くにいた俺達の車も被害にあった  一緒に乗ってた奴等は皆 俺の目の前で死んでいった  とにかく俺はこの煙の中から 何とか脱出しようと 歩き始めた次の瞬間  車が俺に突っ込んできた  この煙と今だに周囲で続いてる事故の騒音で車が接近している事に気づけなかった  俺は後ろにあったトラックと前から突っ込んできたワゴン車に挟まれる形になった  乗ってる運転手を見ると首にガラスが刺さって既に事切れていた・・ 「っ・・・・・っ!・・クソッ・・!イテェ・・!」 とにかく早くここから抜け出さねぇと!と思っていた矢先  俺を挟んでいるワゴン車の後ろからトラックが向かってくるのが見えた 「おい・・嘘・・だろ・・っ・・それは・・マジ・・死ぬ・・」 そのトラックは そのまま俺の方へと突っ込んで来た  ワゴン車にトラックが当たった瞬間  俺は自分の骨が折れる音を聞いた・・ 死の直前見たのは そのトラックの積み荷だったのだろう 衝突の瞬間数本の鉄パイプが俺に刺さるように向かってきた・・・・ 「!――っっっ・・ハァ・・ハァ・・」 死んだと思った瞬間息苦しさと目眩と同時に目を覚ました  夢?・・だったのか? 死んだと思った瞬間俺は何故かベッドの上で目を覚ました

ともだちにシェアしよう!