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2カラット~目覚めの音~
ゆめ・・?・・
夢にしてはリアルすぎだろ・・
さっきの地獄のような事故が目に焼きついて離れない・・
痛みも恐怖もハッキリと覚えている・・
「ルーク様!?ルーク様が!目を覚まされました!早く医師を!」
なんだ?
うるせェな耳元で騒ぐなよ
一言文句言ってやろうと口を開くと
「――――っ!?」
なっ!?声!出ね-!!
・・なんかスゲー喉イテェし・・そういや・・気分超最悪・・
頭と胸と胃もイテェし眩暈もする・・
「ルーク様!もう大丈夫・・大丈夫ですよ」
騒がしかった声の主が俺の顔を覗き込んできた
誰だ?お前は・・
「本当に・・良かったです・・生きていて下さって・・」
耳元でうるせえ奴だな
いい大人が人前でメソメソ泣くなよ・・
それに・・
こいつが呼んでる名前どう考えても人違いだろこれは・・
本名【金城 光希 】
芸名【金城 光希 】
それが俺の名前だ
ちなみに普段は【KOU 】の名前で仕事している・・ってか・・
俺のこと知らねぇのか?こいつ・・
歌手で【Crown Jewel Rose 】のグループで結構人気出たし
モデル・俳優業も今じゃ世界でも結構名が通ったタレントのはずなんだけどな俺・・
最近は特に話題になった映画とか結構出てたぞ
俺はそいつの青い瞳を見て
芸暦42年・・俺もまだまだ場所によっては名が知られてないって事か・・
もっとガンバんねぇとな・・
よいしょっと
俺はベッドから起き上がろうとして
ふと一瞬見えた自分の手をもう一度よく見た
・・え?・・
手をグーパーグーパーしてみる
・・え??・・小さい?・・一瞬フリーズした後
俺は上に掛けられていた布団を剥いで足元まで自分の体を確認した
ちっさ!
なんかムチムチぷよぷよしてる!!?
「・・・・」
血の引いて行く音がした
『どうなってんだ!体縮んでんじゃねーかーーー!!!!!??』
っと叫んだが声にはならなかった
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