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一つになれたら

いつもだったら、ベリアル様の綺麗なお顔から想像できない程の大きな昂ぶりを、もうとっくに強引に挿入されている頃だった。 だけれど、ベリアル様は指で弄ぶだけで、ベリアル様自身を挿入しようとはしない。 「べ、ベリアル様ぁ…」 痛いのは嫌だ。 だけれど、たまらなくベリアル様が欲しい。 じわりと切なさに浮かんだ涙で濡れた瞳をベリアル様に向けると、にやりとベリアル様が笑う。 「何だ、痛いのは嫌だと言うのなら、このまま気持ち良くしてやるのに、何故そんなもの欲しそうな顔をする?」 自分は堕天してしまったのだろうか? だから、こんなに淫らに快楽を求めて、ベリアル様と一つになりたいと、 もっと、太くて逞しいベリアル様のもので貫いて欲しいと思うのだろうか。 だけれど、自分がそんな事をして欲しいと思うのは、世界にただ一人。 ベリアル様だけだった。 「痛いのは、嫌…、でも、ベリアル様が、好きです…、だから、ベリアル様に、抱いて欲しい…」 「理解出来ない理由だな」 鼻で笑い、嘲笑いながらも、ベリアル様は私をベットに押し倒した。

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