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居場所
「此処に入れて欲しいのか?」
中に入ったままの指を蠢かせながら、囁くベリアル様に、ぶるりと体が震える。
きっと、それはこれから訪れる痛みに対する恐怖だけじゃなくて、きっと期待も混ざっている。
頷くと、ベリアル様が満足そうに笑って指を抜き、ずるずるともう既に昂ぶった楔を打ち込んでいく。
「ひっ…は…あ…!」
やっぱり、かなりの質量が入り口をこじ開けて入ってくる圧迫感は半端じゃなくて、苦しさに息を吐く。
それでも、またベリアル様に抱いてもらえた事が嬉しかった。
ベルゼブブ様のお城に連れていかれた時は、きっともう二度とベリアル様の元へは帰れないのだと思っていたから…。
縋りつく様に、ベリアル様の首に腕を回すと、それを快楽を強請っていると思ったのか、ベリアル様の指が私の性器に絡んで追い詰める様な動きをする。
「あっ、ひぁ…、アアッ!!」
性器を扱かれると、すぐに絶頂が訪れて頭が真っ白になる。
朧気な意識の中で白濁がベリアル様の手を汚していくのが見えて、申し訳ないとぼんやりと思った。
そして、絶頂の拍子に奥を締め付けてしまい、中のベリアル様を感じて、またガクガクと左右に開いた脚が震える。
「は…、自分から強請ったんだ。これだけですむとは、まさか思っていないだろうな?」
浅い息を繰り返しながら見上げると、美しいベリアル様が艶然と見下ろしていた。
あまりの美しさに、私は考える先に頷く。
それを合図に、またベリアル様がゆっくりと動きだし、私の最奥を貫き始めた。
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