1 / 12

プロローグ

俺は、あの時のアイツの顔が今でも忘れられない。 嫌悪感と、後悔と、絶望に歪んだ顔。 鬱陶しいくらい俺に向けてくれていた優しい微笑みは、完全に消えてしまっていた。 こんな俺でも、家族になれるとか言ったくせに。 αとかΩとか、人間と獣人とか、そんなもん関係ないって言ってたくせに。 「あぁ……そうか」 結局人間ってのは、身をもって体験しないと理解が出来ない。低能な生き物ということか。 「人間なんか……αなんか……嫌いだ」

ともだちにシェアしよう!