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番外編 :トーカとセックスしたいのに

【注意書き】 トーカ×シキで付き合ってる(?)設定 シキが19歳になり、学園を卒業した世界線 二次創作だと思ってほしい、なんでもありの方向け。R18…? この回の情報と本編は関係ありません。 * 自警団に定時退社という概念はない。特に、隊長職は。 学園に在学中も、卒業した今も仕事が減ることは無く、特に苦手な書類整理に苦戦中だ。…副であるセイに全てを任せてしまいたいが、アイツもアイツで忙しいという事はわかっているのでなにも言えない。 というか、前に一度「セイ~~俺の分もやって~~」と冗談半分で言ったら、殺人でもおかしそうな目で睨まれた。もう二度と言わない。 丁度この前研修生として、自警団に入隊した友人たちが早くダガーに配属されればいいのに。思い切りコキ使えるってやろう。 やっとのことで、今日の分のノルマを終え、なんとか明日の休暇に間に合うことができた。 …今日こそは!と意気込んで、自室に戻っていく。 念入りに身体を洗い、アイツには内緒で学んだ腸内洗浄を行う。この瞬間が一番しんどい。 それでもなんとか丁寧に速やかに洗浄し、ラフな格好になる。 向かうは、寮の師団長部屋。 エレベーターに乗り、最上階のボタンを押す。心臓が高鳴ってうるさくて溜まらない。 フロアに到着し、一番奥の部屋まで行き、ノックをする。 「合鍵使って入ってこいって言ったろ」 面倒くさそうに、それでも鍵を手ずから開けて扉を開けてくれるんだから、きっと惚れた方が負けというのは本当なのだ。まあ、俺も負けてるんだけど。 「失礼しまーす」 昔のトーカなら、ここで「勝手に入んな、犯すぞ」とか言っていただろうに、今では溜息ひとつ吐いて終わりだ。 さすが、師団長部屋ということだけあって広いし、ソファもふかふか。元々俺も私物は少なかったというのに、荷物が増えた。この部屋も同様に、生活感のない部屋だっというのにすっかり俺が浸食している。 自分で持ち込んだ大きなクマのぬいぐるみを抱き上げる。目つきの悪いくまだが、それでもこいつが一番のお気に入りだ。 「飯は」 「食べた」 「風呂は」 「入った」 「もう寝るか」 「もうちょっと」 もうちょっとって言っているのに、トーカは俺の腕を引っ張って寝室へと入っていく。俺をベッドに投げ、自分もベッドの中に入ってくる。 そうして、俺を抱き枕にして眠るのだ。 これがいつものこと。当たり前になりつつある日常。 トーカの厚い胸板に擦り寄ると、抱きしめる力が強くなる。穏やかな心臓の音が聞こえて、酷く安心する。生きている、という実感が与えられる。 って、これではいつも通りではないか! 「と、トーカ!一回離せ!」 「…」 「離せってば!」 一度は絶対離さないと硬く抱きしめてきたトーカは俺が暴れ始めたのもあり、あっさりと解放してくれた。不機嫌そうに、俺を見つめるトーカはもう怖くない。 「その、俺…準備してきたからさ…俺学園も卒業したし…」 「あ?」 「えっ…ち、しねえ?」 天使が通った。 「いやしねえ」 「なんでだよ!!」 きっぱりと、答えをだしたトーカに食ってかかる。 「前までは、あんだけ犯すだのなんだのって言ってたくせに!なに今更逃げ腰になってんだよ、このショタコン!!ペドフィリア!!」 「うるせえ、それはそれ、これはこれ、だ。」 「はあ!?」 する、しない、する、しないと互いに一歩も譲らず口論になる。折角風呂に入ってきたというのに、汗が滲んだ。 「こうなったら…!」 トーカの腕を掴んで、押し倒そうとする。だが、あの時よりかは遥かに筋肉はついたし油断していたトーカなら押し込められるだろう、と思ったのが甘かった。 簡単に形勢逆転され、自分の後頭部には枕。押し倒されてしまった。 しょうがない、今日も失敗した。また次の休みに仕掛けてやる。 そう思って、起き上がろうとした瞬間、唇が奪われた。 「ッ!?、ふ、んんっ」 深いヤツだ…!と、己の童貞心が歓喜している。舌を絡ませるだけではなく、歯茎、硬口蓋、軟口蓋と犯され、口の中の粘膜、とトーカの長い舌で蹂躙される。 「はッ、んふ、ンッ、ぁっ」 どれほど食われてしまったのだろうか、解放されたころには口の周りは唾液でべとべとになり、目は生理的な涙で濡れ、放心状態だった。 「はあ。これに懲りたらもうすんなよ。」 そう言って、雄臭く笑うトーカに、なんでシてくんないんだとかそんな文句よりも先に欲情が勝った。 「トーカ…」 「なんだよ」 「勃っちゃった…」 お前なあ!と吼えるトーカを放置して、キャパオーバーした俺は夢の世界に旅だった。 番外編・終 * セッ〇スしたら、抑えきれずに手酷く抱いてしまいそうで、覚悟ができていないトーカでした。それにしても、トーカ丸くなりましたね(そういうことにさせてください) 本編では、恋人どころか直接話しているのが弟よりも少ないのでは…?大丈夫か、お兄ちゃん! IFのお話でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。 本編の方も、温かい目でシキたちを見守ってくださいませ。 瀬野

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