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第12話

 その夜。ハワードはシボレーを走らせ、ジェニファーとジャックが眠る墓地へ向かった。J・ミラーのものと思われる死体が発見されてから一度もこの場所を訪れたことがなかった。  あれから日が経ち、事件はずいぶんと風化された。時間帯もあるだろうが、ハワード以外にこの場所には誰もいなかった。  空気が澄んでいることをハワードは肌で感じ取った。じめじめとした雨期は過ぎ去っていたのだろう。思えばふたりの命日からしばらく経っていた。ミラーと対峙したあの日は雨が降っていた。  ハワードはジェニファーとジャックを、この場所で殺した名も知らぬ男を、そしてハワードの人生を狂わせた殺人鬼の姿を思い、彼らを弔った。  ニューヨークを震え上がらせた連続殺人鬼J・ミラーは、もうこの世のどこにもいない。こうなるくらいなら、憎しみの雨がやんで墓石が乾く前に彼を殺しておけばよかったと、ハワードは後悔した。 了
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