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第2話

「和!俺、βだった!よかったー」 「俺もβだったぞ、これからも一緒だな」 これからも一緒かー、よかったーと言っていると後ろに始がいた。 「いいな、二人とも」 「あ・・・やっぱり・・・」 「そう、αだった」 始は頭が良くて、きっとαだろうと予想していた。親もαとΩなので、βにはなりにくい家系だ。 「けどさ!Ωじゃなければ一緒に働くことだって、会うことだってできるじゃん!」 「そうだよ!和も始もずっと友達!」 「ありがとう」 始は嬉しそうに雪を抱きしめた。雪はえへへと抱きかえし、背中をポンポンと叩く。いつも通りの姿に微笑んでいると、チャイムがなった。 「最後に!αとΩの親には学校から連絡が入ってる。資料も届くだろうからちゃんと読んどくよーに!じゃぁ二限目からは普通の授業だからなー」 先生がいなくなって、さらに騒がしくなる教室。想像とは違って、差別の世界はそんなに怖いものじゃなかった。よかった。始には少し会いにくくなるけど、それでも一緒に入れる。その日は残りの授業を受けて、普通に帰宅した。 「じゃーねーー」 雪が先に分かれて、始と二人になる。 「よかったね」 「そうだな、Ωになったら会えなくなるもんな」 「僕のこと、嫌いにならないでね?」 真剣な目で見つめてくる始に驚いて、戸惑う。なんでそんなこと言うんだろう。何も始自身は変わらないのに。 「αって偉そうだから嫌われるってよく親が言ってて・・・そんなαの性質に気づいちゃったら和人と雪どっちもいなくなっちゃうのかなって・・・」 「大丈夫だ!雪も俺も始のことずっと好きだよ!安心しろよ!」 泣きそうな始の背中を思いっきり叩くと、痛いなぁと苦笑いして抱きついてきた。始はすぐに抱きつく。昔からの癖だ。 「大丈夫だからな、これからも今まで通りだ」 「ありがとう」 落ち着いたのか、体を離して、恥ずかしいから先に帰るねと走っていった。一人になると不安が押し寄せてくる。俺も急いで家に帰った。

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