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第27話 僕の望み ※

裸でベッドに寝転んでいた僕の火照った身体が、エアコンの冷気で少し冷んやりしてきた頃、部屋のドアが開いて蒼一朗が入って来た。 腰に軽くタオルを巻き、ペットボトルを持ってベッドに乗ってくる。 「燈…」 名前を呼んでペットボトルの水を一口、口に含むと、僕に唇を合わせる。冷たい水が僕の喉を流れ落ちて気持ちいい。 「もっと…」 何度か繰り返した後、口の端からこぼれた水で濡れてしまった僕の頰を両手で挟んで、怒りを含んだ目で見つめてきた。 「今日も抱かれたのか…?」 「…うん……」 「ふーん……感じた?」 「…しらな……ん…っ」 僕が言い終わる前に、蒼一朗が唇にかぶりつく。ぬるりと入ってきて僕の舌を擦る熱い舌が気持ちいい。 「んっ、んぅ…っ」 合わさる唇のすき間から甘い声が漏れる。僕と蒼一朗の唾液が口内で混ざり、ゴクンと飲み込んだ。 光る糸を引きながら蒼一朗の唇が離れていく。僕は荒い息を吐いて、潤んだ目で蒼一朗を見上げた。 目線を下に向けると、彼の男根が硬く反り返っている。 僕は身体を起こして蒼一朗の硬いそれに指を絡めた。身を屈めてそっと舌を這わせる。 亀頭を舐め回し、脈打つ血管をなぞるように舌を這わせる。目を閉じて喉につくほど深く咥え込み、頭を動かす。 蒼一朗が僕の胸に手を伸ばして乳首を弄ってくる。爪でカリカリと引っ掻いた後にゆるく引っ張った。 僕はビクリと腰を震わせて、口を離してしまった。 「はぁ…はぁ…んっ」 もう一度咥えようとすると、蒼一朗が僕の身体を起こして腰を引き寄せた。 「早く中に入れさせて…」 僕の頰を舐め上げ、片方の手で乳首を摘みながら掠れた声で言う。 「やぁ…あ…っ」 耳の穴に舌を入れられ、摘んだ指で乳首をクリクリとこねられて、僕はひくんひくんと腰を震わせた。 蒼一朗は、僕を寝かせると足を大きく開かせ、尻を両手で掴んで広げる。顔を近付けて孔に舌を這わせ、皺を伸ばすように丁寧に舐めていく。唾液で濡らし、舌の先を尖らせて中に入れる。 「あんっ…やぁ…あっ…あ…っ」 僕の背中をゾクゾクとした痺れが走り抜けて、四肢を震わせた。

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