30 / 63
第30話 ※
「すいません…、俺、我慢できなくて」
「手荒くされるのは慣れてるから…」
「そうですか」
なんか悔しい。
名残惜しいけど、体を起こして、長潟さんから抜く。
ぐちゅっと卑猥な音を立てて抜けた。
その後もクパクパと、そこは開閉を繰り返している。
そして、泡立ったものがトロリと出てきた。
「うわ、エロ…」
「や、やだ、見ないでよ」
雪さんは顔を真っ赤にして、嫌々と首を振っている。
そういうエロい身体してるのに、恥ずかしがり屋なところがすごく可愛い。
そしてまた、雪さんがもじもじし始めた。
「…、雪さん?」
「あ、えっと、僕も落ち着いたらここ出るから、澤川くんは先に…」
「まだ勃ってる」
「うっ…、だ、大丈夫。薬が抜けるまで、自分で抜いておくから…、って、わぁ!?」
「なんで俺にさせてくれないんですか?」
なんでも自分で完結させようとする雪さんに腹が立った。
雪さんの竿をつかみ、未だに勃起しているそこに口をつけた。
正直、フェラなんてしたことないけど、だいたい気持ちいいところは分かる。
「やだっ!汚いって!舐めないでっ、あぅっ」
先端を口に含みながら、竿の部分をくすぐる。
雪さんのそこは、すこし小ぶりだけど、ピンク色でエロい。
「すぐ、カウパー出てきましたね」
「やだっ、そこで喋らないでぇ」
口に手を当てて必死に声を押し殺しているところに興奮する。
だけど…
「雪さん。俺、雪さんの声聞きたいです」
「やぁっ、やだっ、僕だけ気持ちいいのやっ、やだぁ、きもちっいっ」
雪さんが気持ちよさげだから、やり方は間違っていないみたい。
さらに手と口を早く動かす。
「はやっ、やっ、夏樹ぃっ、やだぁぁ」
雪さんが、俺の髪をつかんで引き離そうとするけど、力が弱すぎて、少し頭皮が引っ張られるくらいだ。
構わずに続けていると、雪さんのモノが脈打ち、口内に精液が注がれた。
あまり美味しくはないけど、雪さんのものなら飲める。
「雪さん、治りましたね」
顔を上げると、雪さんは顔を真っ赤にして泣いていた。
「ゆ、雪さん?い、痛かったですか!?歯とか当たっちゃいました!?」
「ち、違うよ…」
「嫌でした?」
「嫌って言った」
「すみません…、俺、また暴走して…」
「なんで僕ばっかりイかせたの?一緒に気持ちよくなりたかったのにぃ…、ぐすっ」
「雪さん…」
「うぅ、何?」
ちょっと膨れ気味の雪さん。
「雪さん、可愛い。超大好きです」
「そっ、そんなこと言われたって許しません!」
顔を真っ赤にして怒られても全然怖くない。
むしろ、愛おしい。
ぐったりと横たわる雪さんに抱きつき、許すって言ってくれるまで、その後も引っ付いていた。
ともだちにシェアしよう!