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第30話 ※

「すいません…、俺、我慢できなくて」 「手荒くされるのは慣れてるから…」 「そうですか」 なんか悔しい。 名残惜しいけど、体を起こして、長潟さんから抜く。 ぐちゅっと卑猥な音を立てて抜けた。 その後もクパクパと、そこは開閉を繰り返している。 そして、泡立ったものがトロリと出てきた。 「うわ、エロ…」 「や、やだ、見ないでよ」 雪さんは顔を真っ赤にして、嫌々と首を振っている。 そういうエロい身体してるのに、恥ずかしがり屋なところがすごく可愛い。 そしてまた、雪さんがもじもじし始めた。 「…、雪さん?」 「あ、えっと、僕も落ち着いたらここ出るから、澤川くんは先に…」 「まだ勃ってる」 「うっ…、だ、大丈夫。薬が抜けるまで、自分で抜いておくから…、って、わぁ!?」 「なんで俺にさせてくれないんですか?」 なんでも自分で完結させようとする雪さんに腹が立った。 雪さんの竿をつかみ、未だに勃起しているそこに口をつけた。 正直、フェラなんてしたことないけど、だいたい気持ちいいところは分かる。 「やだっ!汚いって!舐めないでっ、あぅっ」 先端を口に含みながら、竿の部分をくすぐる。 雪さんのそこは、すこし小ぶりだけど、ピンク色でエロい。 「すぐ、カウパー出てきましたね」 「やだっ、そこで喋らないでぇ」 口に手を当てて必死に声を押し殺しているところに興奮する。 だけど… 「雪さん。俺、雪さんの声聞きたいです」 「やぁっ、やだっ、僕だけ気持ちいいのやっ、やだぁ、きもちっいっ」 雪さんが気持ちよさげだから、やり方は間違っていないみたい。 さらに手と口を早く動かす。 「はやっ、やっ、夏樹ぃっ、やだぁぁ」 雪さんが、俺の髪をつかんで引き離そうとするけど、力が弱すぎて、少し頭皮が引っ張られるくらいだ。 構わずに続けていると、雪さんのモノが脈打ち、口内に精液が注がれた。 あまり美味しくはないけど、雪さんのものなら飲める。 「雪さん、治りましたね」 顔を上げると、雪さんは顔を真っ赤にして泣いていた。 「ゆ、雪さん?い、痛かったですか!?歯とか当たっちゃいました!?」 「ち、違うよ…」 「嫌でした?」 「嫌って言った」 「すみません…、俺、また暴走して…」 「なんで僕ばっかりイかせたの?一緒に気持ちよくなりたかったのにぃ…、ぐすっ」 「雪さん…」 「うぅ、何?」 ちょっと膨れ気味の雪さん。 「雪さん、可愛い。超大好きです」 「そっ、そんなこと言われたって許しません!」 顔を真っ赤にして怒られても全然怖くない。 むしろ、愛おしい。 ぐったりと横たわる雪さんに抱きつき、許すって言ってくれるまで、その後も引っ付いていた。

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