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第24話
夜人side
先輩と一緒に家に帰った。先輩も楽しかったみたいで、また遊ぼうと行ってくれた。今日は泊まる準備してないからと家に帰るみたい。
「杜羅先輩、またね!」
「嗚呼、またな」
先輩と "さよなら" してから兄さんの部屋に逃げ込むように入った。そこに魅夜くんがいる事もちゃんと分かっていた。
「魅夜くんっ……。俺…、俺っ……」
「……おいで…、怖くなっちゃった?」
「…………うん…、怖くなっちゃった……」
この想いが、運命に左右されたものなのか…。それとも俺自身の想いなのか…。わからなくなってしまったからだ。
「ねぇ、どうしたらいいの…。ぼく……、やだ…。ぼく……ぼく…。ちゃんと、らんかくんに…、ぼくだけを、ぼくひとりだけを、愛して欲しいの……」
「…おいで。……よしよし、大丈夫だよ〜…。乱くんはいい子だよ。それに、ちゃんと、夜が乱くんのことを好きだから…。今日のお出かけが楽しかったんだよ?……過去のことは簡単に忘れられないけど…。もう思い出さなくていいんだよ……」
「そうだよ、夜くんっ……。夜くんは悪くないよ。それに、乱くんだって、夜くんのこと好きだと思うよ?自身持っていいんだよ。僕初めはそうだった。たくさん悩んだし、沢山泣いちゃったけど…。それでも、愛さんと会えて良かったって思うよ」
「おにぃちゃん……、みやくん……」
パニックになった俺は、小さい頃の喋り方に戻っていっぱい泣いた…。兄さんたちの慰めのおかげで落ち着いて…。泣き疲れ、そのまま寝てしまったのだった……。
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