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第56話

夜人side 怪我が完治した。そして完治してすぐ喧嘩した……。この前は二年だったが、今度は三年から喧嘩を売られたのだ。 本当に腹が立ってむしゃくしゃした……。だって明らかに俺のことを舐めてたから。 「雑魚が、イキってんじゃねぇよ。また準備運動くらいだぞ?いや、準備運動にもならなかったなぁ?舐めてくれたもんだよな?」 「……ガハッ…。 はぁ…はぁ……誰だよ……こいつが、よわいって……いったやつ……」 バタッと倒れ込んで意識を失ったそいつ。可哀想に噂なんか信じるからだ…。 「翡翠の弟は弱いって?馬鹿言うなよ、兄さんと互角だわ……。馬鹿にしてる奴らが多すぎて腹が立つ。トップ取って黙らせるか」 なんて言いながら、二年の教室に乗り込んで、乱くんに手合わせを申し込んだ。 「はぁ……。それで…いいけど………それなら全校生徒集めてやった方がいいよな」 「うん。宜しく。あ、怪我治ったばっかりとか気にしなくていいから本気でかかってきてよ?下手に手を抜かれると怪我させるから」 「嗚呼、分かった」 と、言うとこで放課後全校生徒の前で乱くんに勝ちトップを取るのと同時に、乱くんにトップを譲った。そして俺は乱くんの派閥に入って下についた。 すると学校で絡まれることはその後一切なくなったのだった。 そうなると本当に平和で静かな日々を送れるようになったのだった。

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