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第63話
乱華side
気絶した夜の体を綺麗にして、シーツなどもちゃんと綺麗にして……。一緒に眠った…
朝、夜に叩き起こされて何事かと思うと、目が合った瞬間に泣かれた…。寝起きで頭が働かず、抱きしめて慰めようとすると手を目の前に出された…。
「これ!これっ!!……これなにっ!」
「あぁ、指輪……。安物で悪いな…、夜人と生涯共に生きる誓いの証だ。αの俺には他にも番を作ろうとすれば作れてしまうからな。勿論そんな気は無い。断言してありえない。だが、口約束ではいけないと思ってな。ちゃんと形のあるもので誓いの証といえば指輪だと思ってな」
「……うれし…、おれ、大事にする!」
泣いて喜ぶ 夜人…。俺は夜人を生涯愛し、守ると誓った。
その後、夜人は髪の色をピンク色に染めた。理由を聞いてみたら、
『桜色にしてみたかったんだ〜!恋人が出来て幸せになった証にね!ピンク色にするって決めてたの!』
と嬉しそうに話してくれた。
だからずっと彼の髪の色がピンクになるように、幸せをいっぱい与えてあげたいと思ったのだった…。
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