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二人は、それはそれは、小さな頃から、頭が良かった。
一方は、知恵を。もう一方は、生き方を。
二人は出会った。その時二人は、
恋に落ちた。
彼らが出会ったのは、七年前の四月九日。その日は小学校の入学式だった。
二人は性格は、そこまで似ていない。だが、運命か。二人はすぐに仲良くなった。否、片方が、ついて行っていた、という方が正しいか。
やがて、かつて気弱だった彼は、時には売れっ子小説家、時には優秀な秘書を、勤めるようになる。彼が自身の自伝を出すまでになったのは、言うまでもない。
二人は、何気ない六年間を過ごしていった。
この二人の六年間は、別の時に話すだろう。
二人は、何をするにしても、一緒だった。修学旅行、卒業遠足、クラス分けも全て一緒だった。これも運命と言うべきか。
二人は、天才と呼ばれていた。いや、真の天才は一人だったか。とにかく二人は、天才と呼ばれていた。
やがて二人は、中学生となり、クラスが別れることになる。
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