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第46話
もう途中から何言ってんだかさっぱりわからくなってたけど、俺は曖昧に軽く頷いて彼にしがみついた。
「もーなんでもいい、なんでもいいからマジでちゃんと気持ちよくして」
頭がぼんやりしてる。英語喋るので精一杯。本格的に日本語で喘ぎ始めるのも時間の問題だ。
腰を揺らしながら、彼の唇におねだりするみたいな軽いキスを落とす。
「おいおい、まだ何もしてねぇのに随分と敏感じゃねぇか」
彼の手が、静かに丁寧に俺の下半身を擦る。先端のくびれた部分を親指で弾くみたいに爪で擦られると、体が跳ねて膝立ちでい続けるのも苦しい。
「ちがっ、違う」
ドアが開いている。ずっと頭の中にある但し書きが、俺の興奮にストップをかけながら、理性の箍を外そうとしてくる。
誰かに見られたら。とんでもないスキャンダルになるだろうと思う一方で、そう思えば思うほど体が熱くなる。
「素直じゃないなハニー、心配しなくても、ここには誰もこないぞ? ん?」
そんなことは彼にはとっくにお見通しだ。
(これじゃあ本当にただのスケベじゃねぇか)
彼に慣らされた俺の体。彼仕様にカスタマイズされたとでも言おうか。彼と出会う前の俺とは全く違う、愛してる人に対して忠実なカラダだ。
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