13 / 16

** 誤解と誤算のその後 **

※本編「誤解と誤算」の後日談です。 ♡♡♡ 晃・side ♡♡♡ ケンカして、遊が投げ捨てた 店長からもらった例のあの茶色の紙袋。 それを拾ってくれたのは 今回、お世話になった あの保険医で。 ───なんでか 俺たちの持ち物だって バレてて 仕方なく受け取って、帰ってきた・・・ けど、3階から投げた訳だから 残念ながら、ローターは壊れてしまっていた。 『てかさ。』 『んー?』 大学から帰ってから、ソファーで寛ぐ俺たち。 遊はというと・・・俺の膝を枕にして寛いでいる。 猫だったらゴロゴロ言ってそうな感じ? 甘えちゃって、もー♡可愛い♡♡ 甘えんぼ にゃんこ の遊は 白猫になってなくても破壊的な 可愛さ♡だよな♪ 『なぁに~?晃くん。』 遊が顔をこっちに向けて聞いてくる。 あ、遊に見惚れて、忘れてた。 『えーと、この玩具たち、どうする?』 『んー?どうするって?』 『いや・・・もう壊れて使えないから・・・。  つーか、捨てるにしてもさ・・・  もし、誰かに見られたら恥ずかしいし・・・  分別?も面倒そうだし・・・どうしよっかなーと、』 『あー、うん。そだねー。』 それだけ言って、 また俺の太ももに顔を擦りつける遊。 それはもう とろけるような、幸せそうな笑顔で。 あああっ/////!可愛いっ/////! ていうか 聞いてないな、これ。 ま、いいか。 とりあえず、アレは また クローゼットにしまっておこう。   あの紙袋を見るたびに、 きっと、今回のことを思い出すだろう。 少しの胸の痛みと・・・ 溢れるくらいの愛しさを。 2人が いつか 年老いて おじいちゃんになった時、 思い出して笑えるように これからも ずっとずっと 遊と歩いていく。 ずっと、一緒に。      ♡ ♡ ♡ お わ り ♡ ♡ ♡

ともだちにシェアしよう!