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** 店長と俺 **

♡♡♡ 晃・side ♡♡♡ 最高のプレゼント☆後日談です 誕生日の翌々日。 バイトにやって来た俺。 『こんばんはー。あ!』 休憩室の扉の前に 立っていたのは・・・・ 『おう。晃。無事に取れたんだな、手錠♪』 俺の右手を見て ニヤリと笑う諸悪の根元・・・ 『て、ててててんちょーっ!』 ドSな悪魔、山咲 薫。 『もー!何ですか!あれっっ!』 プレゼントとか言って、手錠をかけるとか あり得ないだろっっ! 『あ?最高のプレゼントだろーが。』 『はいーっ !?  あれから、ホントに大変だったんですよ!?  取るのに何時間も かかって・・・・・』 『あ?うっせーな。取れたんだから いいだろ』 『そういう問題じゃ・・・』 『ふん。どーせ、お前らの事だから  2人して、アホみたいにイチャイチャしながら  “ 001からやってみるぅ? ” とか やったんだろ?』 『・・・・えっ!な、なんでそれを・・・・!』 まるで見たかのように・・・・・!! 『ちっ。図星か。』 『・・・え?あれ?・・・・え?』 あれ?違う?? 『ふん。で、900過ぎた頃から   “ もう999いっちゃう? ”   “ いや、順番どおり やろうよ ” とかいって  996で開いて、呆然ってパターンだな。』 『えっ !?えーっ !?  な、なんで分かるんですか!!なんで?』 やっぱり・・・・! なんで???見たの??? はっ! まさか!!! 『まさか!うちに監視カメラを・・・ !?  は、犯罪ですよ!?てんちょーっっ!!』 『あぁ?お前・・・・アホだろ。』 心底、呆れた顔で俺を見る店長。 『アホっ !?ひど・・・・!  アホなのは店長の方でしょうがっっ!!  ───はっ!』 ゴゴゴゴゴォォォォッッ!! 突如 現れた 暗黒、ドス黒の巨大オーラ・・・が 店長の体の回りで渦巻く。 『ひぃ・・・・・・・っっ||||||||| !!』 ここここ、怖いっっ! 怖いよーっっ!! めっちゃ怖いぃぃぃーっっ!! 『な、ななななんでもありませんっっ!』 『ふん。よろしい。おら、仕事しろ。』 『は、はははははいっっ!』 ダ、ダメだーっ!! 俺は ともかく遊を巻き込んだ事に 文句の1つでも言ってやろーって 思ったんだけど・・・・! い、言えない・・・・っ!! この人には なんも・・・・言えないーっ!! 慌てて、休憩室に駆け込んで ドアを(意味もなく)ギュウギュウ押して閉め 不甲斐ない自分を嘆き、落ち込んでいると スマホが震えた。 『・・・・? あ、遊だ・・・・♡』 ( 晃くん、バイト頑張ってね♪ お風呂、沸かして待ってるね♪fight!!) 『ゆ、ゆー・・・・っ♡♡』 ホント、遊ってば・・・・・ タイミングよすぎ♡♡ どっかで見られてるとしても 遊なら全然オーケーだよー♡ ───って、きっと遊は・・・ 俺が店長に負けてなんにも言えないって事 お見通しだったんだろうな。 だから こんなメッセージくれたんだよな。 あああ♡ 遊の優しさに涙が出そうになる。 よーし!頑張ろうっっ! 俺は 遊がいれば なんだって出来るんだっ!! もう店長なんて怖くないっっ!! ふははははははっはっはっ! 『おい!ゴルァ!晃ぁ!早く出てこいっ!  裸で吊るすぞ、テメーッ!』 『ひぃ・・・っ!  は、ははははいぃぃっっ!只今!!』 こ、怖い・・・! やっぱり怖いっっ!! 慌てて 休憩室を飛び出す俺だった・・・・ ちゃんちゃん♪     ♡ ♡ ♡ お わ り ♡ ♡ ♡

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