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第7話
あれから、他の生徒会メンバーと元会長・三木先輩も入ってきて顔合わせを行い、早速仕事をした。
まあ、基本的に副会長の仕事は基本的に事務と変わらない。会長が確認すべきものを俺がその前に確認とか、清宮が上げてきた仕事を確認する、とか。
やる事が無いので、つい他の仕事も手をつけてしまった。とりあえず補佐もなんもやってなかったんだし、一番下っ端のつもりで生徒会全体の仕事を把握していくしかないな…。
三木先輩とか永束とかに確認しつつ、原先輩に質問しつつ。三木先輩の紹介で原先輩ひ全然喋らないなんて言っていたけどそんなことなくないか?声は小さいけど意思疎通ができる。なにより、優しいし丁寧だ。三木先輩はセクハラしてくるし永束はなんか怖い。あいつ、睨んでくるんだけど…。
***
…………思ったんだけど、今の俺がFクラスに顔だしたらまずいんじゃないのか?仮にもっつーか、正真正銘の生徒会副会長とやらになってしまった訳だし、仮にもアチラは不良様である。……んー、どうしよう。
今三年の黒谷 雪路(クロヤ ユキミチ)と夜識 薫(ヨシキ カオル)がFの頂点(Fクラスは独自に管理体制を持っているようだった。)に着任した時から多少は大人しくなったらしい。
っていうか、二人の本名初めて知ったんだけど。
黒谷 雪路とは、チームvillainの総長さんだが、俺はかおるさんに倣ってユキさんって呼んでたし、かおるさんはかおるさん。なんとなく予想はついてたけど、薫って書くんだ。他の人達は総長、とか副総長って呼ぶからなあ。
今日は、就任式ということもあって午後は授業なし。俺達生徒会は仕事をしていた。
時間的にもうFクラスの人達だって校舎にはいないだろう。
生徒会に入り、特典として一人部屋になった部屋で悩んでいると、携帯に着信が入る。
『ヒロへ
いつもの場所にいるから、おいで。
カオル』
『おいで』の文字に目がいってしまう。んああ、破壊力…。というか、メアドどうやってゲットしたんだ…!?
そうか、アソコにいるのか。よし、抜け出すか。
そう思い、ベッドから立ち上がるとまた着信。
内容を見ると、
『今から行くから、出んな』
簡易な文面からは、怒りが滲み出ている。
送り主は……………、
…………………鬼が怒ってる…。
***
「テメェ、どういうことだ。」
たった今俺の部屋に来て、俺を正座させ説教モードに入ってる鬼の正体。
「すんません…」
俺の親衛隊長、松井 秀(マツイ シュウ)である。
と言っても、元々友達だったコイツは同室だったよしみで隊長なんてなってしまった訳だが。
やはり、親衛隊は集団である分力が強いのだ。
しっかり統率できる人間で、かつ俺が信用できる人間ではないといけない。が、しかし、そこで一つ問題としてあったのは、俺に友達が居なかったのだ。
俺が一人で悩んでたら、コイツは勝手になっていたのだ。隊長に。
コイツだって、自分に親衛隊があるくらい美形で、ハーフであるという遺伝子はその髪と瞳を光らせている。コイツは自分の親衛隊を解体し、俺の親衛隊を作ったのだ。
「で、なんでFと関係がある。なんで黙ってた」
普段、天使とまで言われるコイツはこういう時とことん怖い。鬼だ。般若だ。
「………それは、かくかくしかじか…」
「あ"?」
凄まれた。怖い。
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