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第15話
匂いが近付いてくるのが分かる。
2人の匂いがするが流石にバレるよな奏からは微かなΩの匂いがしていたのが俺との行為で匂いが増しているはずだ。
「唯斗君。僕・・・僕・・。」
泣きそうな顔をしながら俺の名前を呼ぶ奏。
「わりぃ。服乱れてるよな。」
「あの・・僕の飲んじゃったの?」
「泣くなよ。奏のだから飲んだ。そのっ・・・奏が好きだから飲めたって・・・だぁっ!恥ずかしいから言わせんよ。」
俺ってこんな奴だったか?
好きだからとか平気で言えるなんて恥ずかしい奴だよな俺!
それに奏の乱れた服を整えてやるとか普段の俺なら考えられない。
それなりに経験はあるがヤルだけヤッたら放置で相手を気遣うとかした事ない。
けれど奏だけは全部してやりたくなる。
ほっとけないと言うか構いたいし可愛がりたくて仕方がない気持ちが溢れ出してしまう。
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