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第55話
瑠樹愛side
「久米くん。ありがとう…やっとみんなを解放してあげられる。あいつはクビ。被害届を出したくても出せなかった子達には話しておく。ただやめてあいつが改心するかはわからないが」
「その点は俺にお任せください」
「わかった」
「午後の業務支障をきたしてしまい申し訳ありません。」
「いや。理由が理由だから大丈夫。周りにはうまく言ってサポートしてもらうから。あと新戸部の顧客は君に采配を任せる。不安であれば和水君と話し合って決めるといい」
「はい。今日は上がります。すいません。白木チーフの様子見てきます」
「あぁ。頼んだよ」
実は社長と俺は昔からの知り合いで社長に言われ秘密裏に多くの伝手のある俺が新戸部の周りを色々と調べていたのだ。ただあいつはなかなか器用に立ち回っていたため決定的なものをなかなか見つけられずにいた。それが今日のことで全て整い決定打となったのだ。
もう一度さっきの場所へ行くとまだそこに快楽で蕩けた顔をしてる新戸部がいた
「君明日から来なくていいって」
「…そう…あの…」
「ん?」
「俺を…飼ってくれませんか?」
「うーん…どうしようか?そんなに俺のこれよかった?」
「はい」
「…それじゃあだめなんだなぁ…だーいじょーぶ。そんな顔しないの。もっといい人与えてあげるから。連絡するから待ってね」
クズな男女をこれまで幾人も飼い殺してきた友人に連絡をいれると彼は直ぐに了承してくれた。俺の車には乗せたくなくて勿体無いけどタクシーで待ち合わせ場所にいった
「よぉ!るぅ。ひさしぶり」
「お久しぶりです。はい。これ。言ってたもの」
「へぇ~いい体してんじゃん。」
「体力もあるし顔もいいしモノもいいから使いもんにはなるんじゃない?すぐ店出してもいいよ。生粋のネコの俺に数時間で陥落したからね」
「へぇ。面白い…わかった。好きにさせてもらうぜ。特別に報酬出すよ」
「えぇ。いいよ。俺たちの仲じゃん」
「いや。受け取ってくれ。そんでこれまでの被害者たちの支援に回してくれ」
「そゆことならありがたく頂戴するね。んじゃねぇ」
「久米…」
「呼ばないでくれる?じゃあね」
そのあとのことは知らない
きっと普通の生活には戻れないだろうことしか…
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