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第74話
瑠樹愛side
どろどろに溶かされて少し眠って着信音で目を覚ます。朱夏さんからだ。大丈夫だよ。朱夏さん。俺は誰かの代わりでもあなたが俺を見ていてくれた瞬間だってあったのわかってるから。
『もしもし。久米』
声を聞いちゃうとまた苦しくなっちゃうけど…心配させたい訳じゃない
「朱夏さん。おはようございます。もう大丈夫?」
俺のことを心配してくれたのが嬉しいよ。でも朱夏さん。あなたは大丈夫ですか?新渡戸に傷つけられて俺に激しく抱かれて体は大丈夫?心は大丈夫?
『あの…昨日はごめんね。』
優しい声…ありがとう…俺のことを考えてくれて
「大丈夫です。心配させちゃいました?すいません」
『声掠れてるけど平気?』
いつもの俺らしく話そう
「あぁ。昨日沢山喘いだから」
『あ、喘いだっ!?』
今きっと朱夏さんは顔赤くしてるんだろうな。それをにやにやしながら剣聖さんが見てるんだろうな
「うん。だから大丈夫です。朱夏さんのこと大好きだけど俺を見てくれる人が見付かったんです。だから少しずつだけどあなたへの思いを整理していこうと思ってます。前と同じ。ただの上司と部下に戻ります。悩ませてごめんなさい。あなたを好きなことはまだやめられそうもないけれど大丈夫です。だから…剣聖さんと仲良くしてね?剣聖さん以外は認めたくありませんから」
大丈夫だよ。俺には飛弦さんがいる。空雅もいる。だから大丈夫。あなたを支えられるのは剣聖さんだけだって今はわかるよ。だから他の人は選ばないで欲しい…体関係は何であれ長年一途にあなたを想い続けた剣聖さん。剣聖さんの想いを受け取って欲しい…
『…お前が無事で良かった…』
本当に朱夏さんは優しい人。だからたまに心配になるんだ…
「あーもう!朱夏さん大好きっんん」
大好きって言おうとしたらいつの間にか目を覚ましてた飛弦さんがエッチなキスを仕掛けてきた。ヤキモチかな?堪んない…気持ちいい…このままエッチしたい…でも…
「…待って…今電話っん…」
次第に俺の弱いところの刺激を始めた飛弦さん。どんどんそれは下へ下へ降りていって中心部に触れそれを口に含み美味しそうにクチュクチュし始める。その顔が堪らなく綺麗…こんなに綺麗な人が今余裕なく俺を求めている…気持ちいい…もっともっと欲しくて…
「朱夏さん。折角の有給ですからゆっくり休んでくださいね。あ…ん…またっね!」
直ぐに通話を終了して飛弦さんの愛撫に浸る
「朱夏さん?」
「ん…電話してたのに…いたずらしてぇ…もう…気持ちいいよぉ…飛弦さん…もっと…して…」
そうして更に進もうとしたら次はメッセージが届いた
「誰?」
「んんっ…あっ…剣聖さんっ…」
「剣さん?」
「んんっ…待って…ん…」
一旦止まってくれた飛弦さんに画面を見せる。
「剣さんともこういうことしてたんだよね?」
「んん…うん…一緒に住んでるしね…」
「…さすがにそれは妬けるな…」
「んじゃあ一緒に写真撮ろ?」
そういうと飛弦さんにキスをしてその瞬間の写真を送る。直ぐに返信が届いた
『良かった。やっと気付いた?』
「うん。俺ちゃんと向き合うから…だから…大丈夫。朱夏さんのことよろしくね」
『わかった。これからのことはまた話そうな。飛弦さん心配するなら一緒に話してもいいし』
「わかった。んならこれから俺は飛弦さんとエッチするから。お休みごゆっくり」
『会社遅れんなよ』
「はぁい」
送信し終わるとそれを手放して飛弦さんを誘う。朝から沢山愛されて幸せ…
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